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マスク越しから聞こえるため息と投げやり口調は完全に怒っている感じなんですけど？
僕を見ているのは分かる。
理由は顔がこっちに向いているから。
単に見ているのか？
睨んでいるのか？
全く分からへん。
「お世話になっています、後輩の丸山言います。」
頭を下げて言うと息をゆっくり吐き出してからカオ〇シさんは言う。
「どこの後輩か知らんけど、ヤスに言われてホイホイついてくるなって。マジに頭悪いんちゃう？」
毒吐かれた。
思いっ切りビビり倒した僕を察知したのかママさん立ち上がってカオ〇シさんの押し出すように言うたん。
「遥ちゃん、裏に行きましょ。ごゆっくり。」
無理やり押し出す感じで通用口に向かって行くのを眺めていると盛大なため息が聞こえる。
「ごめんほんまに。」
「あ……大丈夫ですよ。電話より軽い、軽い。」
「そうやけど、あの言い方はあかんって。」
「来て欲しくなかったんちゃいます？」
「それはあるかもしれへん。」
腕を組んでそんな言葉を言うてからヤスは立ち上がって「店出ようか？」なんて言われて僕は素直に頷いた。
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「悪態つくのは前々からあったんよ。」
「でも、今日のは非酷い。」
「おまけに顔をちゃんと見せへんし。」
駅近くにあるファーストフードはかなり混雑していて奥のカウンター席、外の景色を見ながらヤスはそんな事を呟く。
「いいですよ。突撃があかんかったんやと思うし、きっと恋人が後輩を連れて店に来るのはよろしく思わなかったんやと思いますよ。」
「そう言うもん？みんなお友達やん。」
……それはヤスの考えであって相手はちゃうかもしれんやん。と、心の中でぼやいておく。
「言い方があかんねん。」
むっとした口調で言うてから軽く珈琲を飲んでから肩肘を付いて眺めて言う。
「もう少し丸かったんだけどな、出会った頃は。」
「出会った頃？」
「拾う前。最初は顔見知りからのスタートやねん。」
「ほおお、いきなりではなかったんや。てっきり出会って即!と、思っていました。」
そんな言葉を言うとヤスは笑って言う。
「いきなりに見えた？」
「見えていました。」
なんて言うと視線を外に向けてからヤスは言うねん。
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kkoyanagi(プロフ) - は〜い(^^ゞきながに待ってます (11月9日 8時) (
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年6月27日 16時
