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家族以外は面会禁止だから友達は来れへん。数年会ってへんから僕の事なんて忘れている気がするねん、そこは仕方ないとは思う。小１の冬で入院してもう小4……忘れているレベルやと思う。
クリスマスもここで迎えた。

サンタさんからのプレゼントはボランティアさんが作ってくれた人形２年連続で白クマさん。
次は茶色いクマさん。
今年はクマでなくウサギさんだった。

僕以外にも長く入院している人がおる。

会ったことはないけど、僕は車いすで移動できるだけちょっとストレスは解消されている。

「あ……」

思わず声が出てしまい口元を隠すときょとんと驚いた顔をしてこちらを見て来た。

少し考えてから思い出したように言われたん。

「こないだはありがとう。」

そんな言葉を言われて僕は苦笑いをしてしまう。

お節介しちゃったかな？なんて思ったのも実はあったん。

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「風邪ひかなかった？オカンが鼻水出してた言うから。」

「鼻をかんだら大丈夫やったで。ほんまここ暖かいね。」

オカンが教えた場所はロビーのある建屋でない建屋。で、レントゲンとかそう言う検査施設が入った場所だからか人の往来がほんまなく静かで温かい場所。
僕的にちょっと散歩したいときに来ちゃう場所なんよね。

「待ち合わせだったん？」

そんな疑問を投げかけるとその子は頷いた。

「オトンの仕事終わるのを待っていて。ロビーの人の多さに人酔いしそうで。」

「そうやね。朝から夜までずっとあんな感じみたいやで？」

「そうなん？」

「夜遅くは分からないけど、面会時間の絡みで混んでいるのは聞いた。」

「そうなんや。オトンとなかなか会えないのも嫌やからついあの場所に座ってたん。人そこまでおらんし。」

「おらんって言うか、外だって。」

「うん、寒いけど人おらんから。」

ちょっと的外れな返事やと思うんやけど。

僕はハンドルリムを使って近くに行くとその子はまじまじと僕を見て言うねん。

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