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「マルル、これが僕の連絡先ね。」
いつの間にやら僕はマルルと呼ばれだしているんやけど。
安田さんのスマホロック画面が網走〇務所の立て看板もったクマってどうなんや……益々謎キャラ。
LI〇Eを交換。ピコンの音と同時にお互いの画面表示された名前を見て確認作業完了。
「僕の事、ヤスって呼んでええで？」
「えぇ、そ、そんな。」
「気にしなくて大丈夫。安田さんなんて言われると逆に緊張しちゃうから。」
ニッコリ笑って言われて僕はコクコク頷く。
「マルルは仕事辞める気はないん？」
そんな質問に僕は数秒考えてから「特に。」なんて言うとヤスはゆっくり頷く。
「新たな仕事を探すと言うのが苦手でして。退職勧告されるまでいてもええかなーって。」
「社員なれ。」
「…………なんで横山さんと同じこと言うんです。それに僕は学歴全くですから。」
「職歴はええやん。」
「そこはまぁ。」
「別に学歴が全てちゃうから。マルルがやる気あるなら通信制で大学行くのもありなんやし、何でも
ありやって。それに元会社、退職金だけはいいから。」
「退職金ですか？」
「僕もそのおかげで助かったし。バイトじゃ退職金微々たるもんだからそれなら契約社員とかもありちゃう？」
「でも、スーツ着て仕事したくない。」
「…………それわかる。僕それが嫌でバイトになったんや。」
「ヤスはいつからその……スカートを？」
「ぼく？社員の時は短パン雪駄。」
……とんでもない猛者がおった。雪駄とな？
「短パンで行ったら小学生か!なんて言われたけど、楽やん。」
いや、その前に七五三……ごにょごにょ。
「スカートは何となく楽で。着替える時にプールスタイルで着替える事できるし。」
スカートの使い方がチト違う気するんやけど。
「相手さんがスカート好きなんです？」
なんて素朴な疑問を投げかけるとヤスはクビを傾げた。
「アイツは何を考えているか分からへん。」
そんな言葉を口にする。
「え？相手さん……ですよね？」
「横山さんに言われてむっちゃテンション上がったけど、ここ最近ご無沙汰だし。」
……ここでそんな言葉を聞くとは思わんかった。
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kkoyanagi(プロフ) - は〜い(^^ゞきながに待ってます (11月9日 8時) (
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年6月27日 16時
