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サングラスをずらし欠伸をかみ殺してから僕は呆れた顔で言うたん。
「ご縁がなかったんやなー、これは。」
「おかしいって！昨日あんなに盛り上がってそれあり？」
「ありもあり。小山くんのその自信はドコから来ているか50字くらいにまとめて述べよ。」
「なんで？そんなめんどくさい事をさせようとするの！傷心の僕に！」
「その妙な自信で失敗したの何人目？」
「知らない！」
僕が知っているだけで１０人は軽いで？
女の子誘って2回目まで持ち込めないって最悪パターン。
もっとこう……うまく誘わんと毎回無駄金と無駄足の連続で僕の稼ぎもアカンくなっていくって言うの。
バイト行きたいんやけど、マジに。
僕はペットボトルのお茶を飲んでからサングラスをして帽子を目深に被る。
「日焼けする。」
「貧弱。」
「日焼け止め塗るのを忘れて痛いんですもの。」
「デリケートなマルちゃんだな。」
「普通ですぅ。」
思わずそんなこと言うと小山くんは口を尖らせて不満顔を僕に向けて来た。
「ぶちゃいく。」
「これ、かわいい言われてんの！」
「アヒル口でもないのに！」
「そこはこう、かわいい仕草なの。」
「みえなーい。」
「これが良いんだって、ダメだなマルちゃん。」
何がええか全く分からへん……スマホをちらりと見て僕は少しだけ口を尖らせて言う。
「バイト行きたいんですけど。」
「は？」
「稼がんとアカンでしょ？小山くんも諦めて仕事行きましょ。」
「まじで？今回もだめ？」
「そろそろお誘い方法を変えた方がええと思う。いい出会い逃げちゃいますから。」
盛大なため息をしてがっかりしている小山くんには申し訳ないけど、ご縁が逃げる手段はあかんと思うねん。せっかくのいい出会いもうまくいかない惨敗更新しても意味ないって。
「マルちゃん、今日は？」
「僕ですか？今日はラストまで。」
「同じかぁ。」
なんて話ながら僕らは地下鉄に向かって歩いて行く。
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kkoyanagi(プロフ) - は〜い(^^ゞきながに待ってます (11月9日 8時) (
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年6月27日 16時
