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紫煙を床に吐き出してから自分の救い出された姿を思い浮かべる。
意識が戻ったの……病院だったからそうなるか。
「救い出された記憶もない。」
そんな言葉を呟き置かれたグラスのアルコールを一気に飲んでからお代わりとカウンター奥にいる人に合図をしてから横山くんを見て言う。
――――――地獄
横山くんの目が揺れる。
同じなんてあるわけない。
個々の状況で全てが成り立っているのだから、気持ちがわかるとかそんな生半可なものではない。痛みがそこに付いて回れば痛みが分からなければただの精神論なだけ。
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申し訳ないけど、俺は気持ちを分かち合えるとかそんな感情はまずない。
「闇を抱えたお兄さんね。」
急にそんな言葉を言われ置かれたグラスの先にいたのはマッチョ……
「ママか。」
「……はははは、ま……ママさん？」
「みんなびっくりするけど、ママよ。」
いや、見えへん。
こっち系のママってもう少しこう……ボリューミーな筋肉はそこまで……
「元自衛官で、ボディービルダーで、四谷でスポーツジムも経営して占いやらスピリチュアル関係も出来るアツコママや。」
「情報が多すぎ！」
「あら？そう？何も考えずにママと覚えて。」
「かなり無理。」
なんて言うとママは大笑いしてから俺をじっと見て言うた。
「眼の奥が真っ黒。」
「……目の奥？網膜ですか？」
「あらやだ、坊ちゃんこの子面白い。」
「でしょ？」
俺の返事に喜ぶアツコママに対して横山くんの反応はどうなの？
「網膜なんて見えたら次は脳でも見えるのかしら？MRIいらないじゃない。」
「そうやな。」
「ちょっと、そこ突っ込みなさいよ。」
「ママのボケは無理。」
「無理じゃないでしょ、坊ちゃん。」
なにこのやり取り。思わず笑ってしまうと、アツコママは急に真顔になって俺を見て言うてきた。
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瀬奈(プロフ) - ミムラ様 コメントありがとうございます。長いお話だらけですがお付き合い感謝しています。他の話も緩く更新は続きます……今後もよろしくお願いいたします。 (8月27日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - 毎回表現の仕方が綺麗でほんと好きです。何度も読み返したくなるほどの作品です。毎日の楽しみの一つです。引き続き他のお話の継続も心待ちにしております． (8月26日 10時) (レス) @page42 id: 1643d0e7da (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。無事です、無事にいました。これからものろのろと書いて行きます。 (7月18日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。長々と書いてお休みしてでしたが無事に終わりました。これからもよろしくお願いいたします。 (7月18日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした！いつもいつも胸に刺さるお話、凄いです。良かった〜無事で。低評価なんて気にしない気にしない嫉妬かかまってちゃん。楽しみに待ますます (7月18日 8時) (レス) @page42 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年2月21日 16時
