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スンっとした顔で言われ俺は眉間にしわを寄せる。
「それっていつくらいの写真なんです？」
「別れる少し前。」
即答された言葉に俺は思い当たる時期は一つだけ。
病気が分かる前
でもその頃からアイツの目の奥は死んでいるって事？
「他の画像も見せたで？見た画像全部眼の奥真っ黒で負のパワー多い言うねん。」
「坊ちゃんといたのが苦痛だったんじゃない。」
「マジでそれ言う？」
軽いダメージ食らっている横山くん。
「でも、お兄さんも真っ黒で兄妹揃って真っ黒は相当よ。」
なんで俺まで痛みを食らわなきゃあかんねん。そう思っていると横山くんは付けくわえた。
「違和感は大倉を見ていて思ったから。最初は何となくあの子と似ている感じやなって思うていたら違ったん。なんて言うか心の底から楽しいをあまりにも感じなくて。」
「それを言うなら、坊ちゃんもじゃない。悟りを開いたように人生を半ばあきらめで生きているくせに。」
予想外な言葉やった。
俺を楽しく思ってないと言う人が、他人から見たら人生を諦めているとか言われているんだから。
「半ばあきらめが強い。」
「もっと素直になっていいと思うけど。」
「なっているはずやけどな。」
「そう見えないわよ。申し訳ない気持ちの中で生きているって感じだし。」
小さく笑って「まじか？」なんて言う横山くんの反応は……今まで俺の知らない姿で黙って見てしまう。
「お兄さんは……」
ママは目を細めゆっくり瞬きをしてから付け加えるように言う。
「相手を理解するのが面倒になり、少しもおかしくないジョークを言い、少しもおかしくない相手のジョークに笑って、大変だったんじゃない？そんな事を繰り返しているうちに、かろうじて押さ得ていた感情が爆発しかけて、微笑みという名の絶望を両腕の中に抱きしめながら、死ねないという現実を呪って泣いて……息苦しかったでしょ。」
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予想外の言葉やった。
いや……
全て……
見透かされているかのような言葉を言われ銜えていた煙草が床に落ちていた。
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瀬奈(プロフ) - ミムラ様 コメントありがとうございます。長いお話だらけですがお付き合い感謝しています。他の話も緩く更新は続きます……今後もよろしくお願いいたします。 (8月27日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - 毎回表現の仕方が綺麗でほんと好きです。何度も読み返したくなるほどの作品です。毎日の楽しみの一つです。引き続き他のお話の継続も心待ちにしております． (8月26日 10時) (レス) @page42 id: 1643d0e7da (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。無事です、無事にいました。これからものろのろと書いて行きます。 (7月18日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。長々と書いてお休みしてでしたが無事に終わりました。これからもよろしくお願いいたします。 (7月18日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした！いつもいつも胸に刺さるお話、凄いです。良かった〜無事で。低評価なんて気にしない気にしない嫉妬かかまってちゃん。楽しみに待ますます (7月18日 8時) (レス) @page42 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2023年2月21日 16時
