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「じいちゃんだけの用事で来たんじゃないでしょ、茂ちゃん。」
なんて俺からそんなボールを投げると茂ちゃんはにんまり笑って言う。
「付き合ってもらいたいのがあって。」
「断ります。」
「早すぎ！内容も聞かずにそれ？」
「こないだ連れて行かれたラウンジの女の子のレベル低いんやもん。」
「あれはね、まだまだ。」
「誰の紹介の店か知らんけどあかんであの手の店は。」
「発展途上中だから、許してあげてや。」
「マネージャーがあかんなあれは。」
「シビアに言うなって。」
困った顔で言われてもマジに萎える感じやったん。楽しくお酒飲めないのは終わっている。
客が気を遣うって最悪やで。
「そう言うのも知りたいって言うから協力してやってや。」
「嫌や。」
きっぱり言うと両手をパンと手を合わせてお願い状態されるってどうなん？
「今回はラウンジやないから。」
「今回は？なら何です？」
「名刺交換会。」
「もっと行きたくないのやん。」
「会社関連のだから変なのはいないし。」
「そう言うのが嫌やねん。」
「俺1人だとちょっとねぇ。」
「大橋連れて行けばええやん。」
「パンチ弱いやん。」
「どこが？飲み会で茂ちゃんのいい相棒なっているやん。」
「飲み会ちゃうから、名刺交換会ね、名刺！交換！」
飲み会は大橋が担当してこういうかしこまった時に俺っておかしいでしょ？全部大橋にしたらええねん。
「たーだーよーしー。」
「突然の甘え攻撃？」
「イトコのお願いやん。」
「むっちゃお願い多いですけど。」
「ほんまに、な？な？」
「……剛先生に聞いてください。」
「きっとOK出す。そこはね、僕と剛の仲だからね早いで。」
スマホ取り出して隣の部屋に行って電話するってなんなの？堂々とここで電話したらええのになんでコソコソするん。
ノックされて俺が返事をするとドアが開き事務員さんがのぞき込んで言う。
「すいません、受付にお客様がいらしてます。」
「お客？どなたやろ。」
事務員さんは少し困った表情になってから言う名前に俺は眉間に皺を寄せる。
「今そっちに行くから。シゲ……城島さんがそこのドアから出てきたらお客さんに会いに行った、そう言うといて。客の名前は絶対言うたらあかんで。」
返事は物凄く素直。
「はい。」
そう返されてから俺は廊下に出て受付に向かった。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。嬉しい言葉です。中だるみするかな？そう思いながら日々更新しています。これからも宜しくお願い致します (2022年12月2日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。わくわくが止まりません。 (2022年12月1日 17時) (レス) @page42 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。まだ続きそうなのですが、これからもお付き合いくださいませ。 (2022年12月1日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - いつも楽しみにしています。話の展開がワクワクしてきました。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月30日 19時) (レス) @page41 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年10月24日 16時
