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「腰が尋常じゃなく痛い。」
腰をトントンしながら言うと両頬押さえて反応する男がそこにいる。
「やだぁ、大倉くん。」
「なんで大橋が照れる？」
「え？腰って言うから。」
「ぎっくり腰一歩手前の荷物運びやで？」
「なんだ、面白くないなぁ。」
「楽しむな、マジに。」
軽く頭を小突いてから配達で使い古した段ボールを潰していく。タイミングよく休憩の大橋が駐車場隅にあるベンチでスマホを眺めていて通常運転状態。
「配達ハードです？」
「ぼちぼち？12月入って道路の混雑の方が酷いから。」
「毎度凄いっすね。」
「こどもの頃より多い気がする。」
なんて言いながら処分場所に置いて行く。
「元々の住まいってどこなんです？」
「元々？こどもの頃？」
「そう。」
「じいちゃんの家に入るまでは線路沿いにある公園の方のマンション。」
「うぉ、いい場所。」
「小２の時にじいちゃんの家に同居になったけど、公園が目の前だから暗くなるまでギリギリまで遊んでいてよく母に怒られていた。」
「ゲーマーじゃないんだその頃。」
「その頃はアクティブやったん。今はその片鱗ないけど。」
なんて答えてからベンチに座り電子タバコを銜えた。
「じゃあ転校？」
「してへん。国立付属やったからそこらへん問題なくて。」
「お坊ちゃんやん。」
「テストと面接の後にくじ引きで決まる国立付属がおぼっちゃま？ちゃうで。」
「まじですか？」
「まじやねん。」
「知らんかった。」
なんて笑い話をしている時やった。
スマホが振動して俺は画面を見る。
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動けない
いや、頭の中が困惑。
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「大倉くん？」
「いや……厄介やな。」
「え？」
「茂ちゃ……いや……社長の呼び出し。」
「え？社長？今朝、大阪に行きましたけど。」
「その大阪から呼び出し。」
「うわ、マジですか。」
「配達のお願いしてからちょっと出てくる。」
「新幹線で行けば早いっすよ。」
「早く行きたくないから各駅停車で向かっちゃう？」
「それ面白すぎます。」
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。嬉しい言葉です。中だるみするかな？そう思いながら日々更新しています。これからも宜しくお願い致します (2022年12月2日 16時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 毎日更新ありがとうございます。わくわくが止まりません。 (2022年12月1日 17時) (レス) @page42 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。楽しんでいただけて嬉しいです。まだ続きそうなのですが、これからもお付き合いくださいませ。 (2022年12月1日 15時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - いつも楽しみにしています。話の展開がワクワクしてきました。これからもよろしくお願いします。 (2022年11月30日 19時) (レス) @page41 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年10月24日 16時
