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「あの時……」
急に聞こえた声に横山くんを見る。
「なんでちゃんとさよなら言わんかったん？」
そんな言葉を言われ俺は苦笑いを見せるしか出来ない。
「俺ら大倉は友達だって思うてたんやで？」
なんて言えばいい変わらなくなる。
あなた方が思っているほど俺はそんないい人でもないし、友達だと言われるほどの価値はない。
「客の延長だって。」
「そんなんちゃうで？客だけやない、あいつらがみんな大倉と話したい、大倉といたいって―――」
「そんな価値のある人間ちゃうから。」
俺は言葉を遮るように言うと横山くんの足が止まる。
「珍しい人だから、そう思っただけやって。」
「ちゃう。」
「知らないからいい感じやって――――」
今度は向こうが俺の言葉を遮る。
「そんなんちゃう。」
「横山くん？」
「そんな気持ちで言うてるわけやないねん。」
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クラクションの音が聞こえ薄暗い外灯の中、男二人
何の話をしているんだって気持ちになる。
「もうあっちには戻れへんねん。」
吐き出す言葉
投げやりに近い言葉を言い横山くんを見ると困った表情になっていく。
「戻れないねん。」
「それは……」
「ここで話す事ちゃうから。」
「どこなら話してもらえるん？」
「なんで聞きたいん？」
「なんで……？」
困惑した表情になっていく。
「なんで聞きたいん？たかが客一人の身の上話を聞きたいって相当なマニアックやで？いや、ちゃうな……」
盛大なため息の後に俺は投げ捨てるような言い方しか出来ない。
「抗っても無駄だって言うのを見たい？そんな趣味？」
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分からなかった。
何が起きているか分からなかった。
酔っている人が俺を抱きしめていたんやから。
静まり返った裏道
人通りなんてないそんな場所で男同士のハグ
季節も中途半端
汗ばんでないけど
相手の体温が高すぎてびっくりする
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました！ (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに？続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年7月19日 16時
