145 ページ45
.
「さっきまで飲んでいたんで、粗相あったらすいません。」
なんて迎いにいる人が言うと大橋が妙なアクションしてマジに黙れ状態になるんやけど。新たな酒が投下されてあちこちで会話が入り乱れてカオスな状況が続いているのを俺一歩引いて黙って酒飲んで煙草吸って眺めていく。
「ここで会うなんて思わんかった。」
不意に聞こえた声に俺は煙草を灰皿に押し付けてから言う。
.
「びっくり。」
「あの日会った時に散々な言葉言われた。」
「ほんまここから逃げたいんやけど、茂ちゃんに怒られるから。」
「茂ちゃん？」
「イトコ。」
「は？城 島さんはその……」
「亡くなった母方の親族。広くて狭い場所だからからそうなるねん。」
グラスにあるアルコールを一気飲みしてテーブルに置き既にあるなみなみ注がれているグラスを手元に置いてから相手を見て言う。
「横山くん変わってへんね。」
「俺？変わらんよ。」
「変わらん。」
「3年の時間は過ぎたけど、まだまだわかいひぇ？」
この人も結構酔っぱらっているんじゃね？
「みんな元気？」
「あぁ。みんな相変わらず。」
「マルちゃんと仲良くしているん？」
「隆平？別に変らへん。」
相変わらずマルちゃんは叶わないでいるんか、残念過ぎる……
「よく来ているん、こっちに？」
「来てへんよ。今回は店の絡みで。」
「店？」
「デパートに出店の兼ね合いで。火曜日までのだから昨日からこっちに来て。」
「前に来たのは？」
「あれは……どうしても来たくて、日帰りで来た。」
「そっか、そのタイミングで俺は会ったんか。」
酒を飲みそんな返事を返すと急に振り返った男。
「大倉くん。」
「なんや、酔っている大橋。」
「こんど、女の子お店行きましょう。」
「は？突然すぎやな。」
「悟りを開かせるにはまだはやいとおもうんひょん。」
「はいはい、黙って飲んでいろ。」
「えぇ、大倉くんそれ切ない。」
「何がどう切ないねん！」
「優しくして！」
「……大倉、新たなプレイしているんか？」
ちょ、絶対間違われる。変な視線勘弁。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 109人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました！ (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに？続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年7月19日 16時
