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「ま、そのうち。」
「絶対、大倉くんはやらへん。」
なんで俺の行動を見透かすねん。客から声をかけられ大橋はすぐに対応していく。その姿を眺めてから、俺は通用口を出てポケットに入れたままの電子煙草を銜え吸い込んでからちらりと空を見るとどんより雲で今にも雨が降りそうな感じで配達が憂鬱。
雨が降ると狭い小道が傘で通りにくいねん。
スマホを取り出して配達の順路を確認していた時やった。
「サボりか？」
そんな声が聞こえ振り向くと出先から戻ってきた社長がおった。
「茂ちゃんか。」
「ここでは社長。」
「そうやった。」
「なにしているん？」
「配達の順路確認。」
「あぁ……今日は金曜日だから多い日やな。」
「準備できたのから配達行くんやけど、ルート変えたほうがええかなって。」
「件数多いんか？」
「ぼちぼち。突発であっちの家から花を頼まれたからそれもあるし。」
「珍しい、東 山さんの家の注文って。」
「父からじゃないから。」
なんて言うと妙に納得した顔で茂ちゃんは反応して俺を見て言うた。
「忠義の継母は元気なんか？」
「元気らしい。ま、妹から聞いているからほんまか分からへんけど。」
「その言い方。」
「やて、分からへんもん。妹も俺に言うてくるのマジにいい加減やから。」
「兄貴に対して扱いあかんな。」
「一緒に暮らしている時間短かったから余計ちゃう？アイツにおって俺はそのへんの親せきのお兄ち
ゃん感覚やと思うで。配達出るかな……夕方はまた別件入っているし。」
スマホをポケットに入れた時、茂ちゃんは視線を俺の左手に向けすぐに顔を見てくる。
「大丈夫やで、何も問題ない。」
なんて笑って言うとやけに安心した表情になる。
「さっさと終わらせて来るな。」
そんな言葉を言うて俺は駐車場の方に向かった。
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。動き出しました。やっと、ここからどう動いて行くのが4でもよろしくお願いいたします。 (2022年10月23日 22時) (
レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - わわわわ💦動き出しましたね。本当に楽しみです。 (2022年10月22日 10時) (レス) @page50 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。ゆっくりですが楽しんでいただけたら幸いです。 (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。泣顔頂きました！ (2022年8月4日 14時) (レス) id: e0d9c8d2ca (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 彼はどこに？続きが楽しみです。 (2022年8月3日 17時) (レス) @page7 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年7月19日 16時
