Ａ／Ｌ ３

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「なにそれ？」


「弁護士に言われた書類やな。」



「弁護士？なにしたの？」




「なんで俺があかんパターン？」




「お兄ちゃんなら何かやらかしていそうだから。」




「それ、ほんま勘弁やで。」






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苦笑いしてから妹に差し出すとパッと見るが分からなかったようで、クビを傾げて直ぐに俺に戻して来た。






「分かりません。」


「だろうな。」


「分かるように教えてよ。」




「戸籍を抜きますけどいいですか？そのお伺いの返事が来たん。」




「ちょっとなにそれ？」




「なにそれ？って、内容の書類だって言う事。」





「私は聞いてない。」




「この案件3年前からずっとごたごたしているのやで？」




「私は聞いていません。すいませーん、モンブラン２つ追加で。」



「なんで2つ？」




「お兄ちゃんの分。ここのはオイシイから。」






完全に妹ペースな店の中、封筒に書類を戻してからお冷を軽く口にした。





「おじいちゃんが認めないでしょ？」




「認めへんな。でも、向こうは俺を勘当しているならいいんじゃな？って、話。」




「お父さん問題？」




「ま、ばぁちゃんはそう言うてた。頑固一徹の父が素直に俺を許すと思うか？」




「まずないね。でも、なんで？」




「叔父さんが独身やねん。」




「たまにお姿を拝見するけどものすごく奇抜なスタイルを貫いている方ですよね？」




「正解です。あれで人気あるんやで？」



「人気はあると思う、若い子には受ける。」



「年配にも受けているんやって。」





妹のドン引き顔は好みではないって言うのがよくわかる。斬新なスタイルと言えば斬新だけど、伝統ある家でそれ？？と、言われるくらい斬新な人だ。






そうでもしないと生き残れないのもあるのかないのか俺は知らんけど。

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