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「見たことある子がいるなって思ったら丸山くん。今日は店にいなかったからどうしたのかと思ったよ。」
「今日は僕、お休みなんですよ。」
「丸山くん、煙草吸っていた？」
「いえいえ、友達の付き合いで。」
なんて言うたから俺は顔を見ず軽く会釈をした時やった。
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「――――くん？」
「え？？」
マルちゃんの驚いた声と同じ同時位、俺は声の主に視線を向けすぐに逸らす。
「東山先生、違いますよ。僕の友達で大倉です。」
「大倉くん？」
「そうです。大倉に紹介するな。店の常連さんでお茶の先生をしている東山先生。ゆうちんのお店を御贔屓にしている良い人やで。」
「横山くんのお店は先代の時から愛用しているからね。」
「そうでした。」
なんて賑やかな会話なんやけど、俺的には胃がキリキリする状況で声が出せへん。
横山くんから名前を聞いてからそう数日もしないで会うってなに、呪いかなんか？
「なんで先生がここに？」
「今度、ここで茶会を開催することになって。京都から大事なお客さんが来るからね、打ち合わせ兼ねて食事を家族でしていて。」
「へぇ。それは凄いですね。いつされるんです？」
会話を聞いて行くと冷や汗が一気にでてくる。
ヤバイ
ヤバイ
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そんな言葉しか頭に浮かばない。
煙草をもみ消してからマルちゃんに声をかけようとした時やった。
「あれ、東山先生。」
「横山くんもここに？」
なんで？ここで、歓談が始まるねん。
「マルちゃん、俺そろそろ時間やねん。」
「あら。もうそんな時間？」
「信ちゃんに声かけてから仕事行くな。」
「そうですね、また明日の朝に待っていますから。」
にこにこ笑顔で言われたけど、明日の朝に店に行く気なんて店で疲れ切ってあるか分からんけど、まずはこの場所から逃げたくて仕方なくて横山くんに声をかけると既に信ちゃんもヤスも会計終わらせて廊下におった。
信ちゃんに何度も背中をバンバン叩かれ、ヤスが満面の笑みで見送ってくれる。
マジにこんな誕生日って幸せなんやな。
そんなことを思いながらタクシー乗り場に来るとタイミングが悪く1台も停車していない。ドアマンに
依頼をして車内では吸えないから喫煙スペースでまた煙草を銜えた時やった。
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「大倉くんだっけ。」
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聞こえた声
体が一瞬で強張り銜えていた煙草が地面に落ちた。
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瀬奈(プロフ) - 猫さま コメントありがとうございます。ｇ_t_165です。頻繁には更新してはいませんがこちらになります。申請してくださいね。 (2022年6月27日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
猫(プロフ) - はじめまして いつも作品をありがとうございます 失礼ですがTwitterのユーザーを教えてもらえないでしょうか？ 急にすみません😢⤵️⤵️ (2022年6月26日 19時) (レス) id: 537de6aadb (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。ワクワク・・・そ、そんな恐れ多い。これからも楽しんでいただけるようにがんばります。 (2022年6月12日 11時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - 更新ありがとうございます。もうもう更新の音がするたびワクワクが止まりません。 (2022年5月20日 19時) (レス) @page16 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年4月26日 15時
