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売り上げ順位が控室に貼りだされるのは、競争心を煽るためだって言うのは分かっておるん。
昔はその順に執着して必死になっておったけど、今はそこまでなくて在籍30人の中で10位以内キープしていれば御の字かなって。その甘い感情がアカンって毎回店長に言われるんやけどこの仕事でずっと食っていけるわけないのも分かっておるから同伴もアフターもそこまでって感じになるん。
「若い子に示しがなくなるやろ？」
なんて言われるけど、そう言うのは売上5位の方々に任せればええやん。なんて、夜の仕事を10年近くすると考えがこうセーフティーゾーンを狙い始めるもんで、ガッツく気は失せていく。そんな俺にも顧客はおるからそれは大事にするし、他の人には取られたくないからそこはケアをしていく。
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厄介な問題だらけ。
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「大倉くんは今いる店は何年目や？」
スポーツ新聞を広げて信ちゃんはそんな質問をしてくる。朝の9時過ぎで今は俺と信ちゃんだけでマルちゃんは裏に入って物品を出している、そんな時やった。
「今の店は2年目かな。」
「その前もホストしてたんか？」
信ちゃんの質問は単純なものでイジワル的なものではないのは分かっているから素直に頷くと新聞に目線を向けてから口を開く。
「大倉くんをみていると、なんか違うなって思うてな。」
「なんか？」
「そう。」
「誰かこの職種ついていた人がおったん？」
「マルや。」
「マルちゃん？」
「マルも何年か前に大倉くんみたいな職種についておったん。」
「意外や……」
「せやろ。何度かその仕事は向いてへんから辞めろって言うたけど、大丈夫言うてな。」
「いや、マルちゃんはこの職種はあかんやろ。」
「マルなりに考えて働いたけど、どうも体質的に合わなかったようでな体調崩して寝込んだんよ。」
つまり、前に話で聞いた汚部屋の時代の裏にはそんなことがあったんや。
真面目な人ほど気を使って、気を使って疲れ切って何もできなくなる人もおるし、もっと酷いと鬱になる……そんな話は聞いたことはある。だからこそ、引き際のタイミングは重要やって時折思う。繊
細な人ほど、気を付けなあかんって感じる。
神経が弱い人はお勧めしない職種。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
