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「前にマルちゃんが言うてた……恋人……」
「写真見て違う言われたあの言葉？」
「間違いやない。」
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缶がコンクリに落ち泡が零れていく。誰だって『ありえへん』と言う感情が先に来るから手の力が抜けるのもよくわかる。
「え……どういう事？」
「妹とは血のつながりないねん。」
「あ……あぁ……え？？」
驚いた表情になった後に俺はマルちゃんの手を放してから息を吐き出してから言う。
「小学校の時に再婚したん。俺は父親の連れ子で妹二人は母親。良い感じで兄と妹を演じていたんやと思う……でも、些細なきっかけで上手く兄貴が出来なくなったん。」
「妹さんは病気って……こどもの頃から？」
「ちゃう。二十歳越えた時に分かって余命宣告されてあっという間やった。オヤジに関係バレて勘当されたのも同じ時期。」
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「最後は見送れたん？」
左右に首を振るとマルちゃんは一瞬で涙目になって俺を見てきた。
「なんで、泣きそうな顔なるん？」
「やて、やてぇぇぇぇぇ、大倉がぁ……かわいそうやん。」
そんな言葉言われたの初めてかもしれん。
誰かに話すと大概は『当たり前でしょ?』って笑って馬鹿にされるのが多いのに、マルちゃんは泣きそうな顔しておるんだから。
「墓参りは？」
「オカンが妹のお骨を分骨してくれて希望している墓に埋葬で来た。だから向こうの墓参りはしてへ
んけど自分は出来ている。」
「妹さんが希望しているのは大倉が叶えたん？」
「一応。」
「偉いやん、えぇ、ほんまに君は偉いな。」
なんで泣いているの？この人……ってくらい、泣いている。
「チャラいだけやなかったんや。何を考えているか分からない子だと思ったらいい子じゃない？」
……俺、どう思われていたの？
「下の妹ちゃんとは連絡とかは？」
「まったく。元気でいるって人伝で聞いているけど。」
新たな煙草を銜えた時にマルちゃんは涙を拭ってから不意に気になったんやろう、俺を見て質問をしてきた。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
