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「信ちゃんに言えへんやん。」
「なんで？信ちゃんはあかんの？」
「なんとなく。」
「仲良いから？」
「うん……それもある。」
わからない4人の関係。
信ちゃんと横山くんの関係も深くは知らんし、ヤスと信ちゃんも同じ。この３人はマルちゃんの幼馴染であるだけでない、いろんな絆とか様々があるんだろう……そう感じてしまう。
「大倉は……好きな人とかは？」
なんとなくの質問なのは分かっているから俺はゆっくりと息を吐き出してからマルちゃんに言う。
「過去形やな。」
「過去形？」
「いたけど、今はいない。」
「振られた？」
思いっ切りそこを強調して言うて来たから俺は苦笑いして答えた。
「そう、振られた。」
「大倉でも振られる？」
「俺はどう思われているんですかね？」
「いや、こうスマートな行動だから。」
「好きな人おった時はこんなにスマートに行動で来てへん。」
むっとした口調で言うと妙に安心顔されてちょっとイラっとしたんやけど。
「そっか、そっか。」
「なにその嬉しい顔すんねん。」
「大倉も振られる、これ重要だよね。」
「はいはい、重要ですよ、そうですよ。」
むっとした口調で言うとマルちゃんは「ごめーん。」なんて言うんやけど絶対心の中ではずっと言うてるんやで、俺が振られているって。
「じゃあ、その振られた人とここに来たの？」
傷口を抉る口調ですけど、マルちゃんよ。
「そうです。」
「だから知っているのか。」
「もう、マルちゃんに協力しない！」
「えぇ、酷い!大倉さまさま！お願いしますよ。」
「絶対に協力しない！」
「おおくらぁぁぁぁぁ。」
むっちゃ煩い男2人だろうな、俺とマルちゃん。
ずっと笑っているんだから。
店内の時刻を知らせるチャイムが聞こえ、少し肌寒く感じるような空気になって気がする。
「船に乗って行こうか？」
「はい？」
「エスカーは上りしかないから帰りは階段ひたすら下りていくんよ。」
「え？それはハードワーク。」
「遊覧船があってそれ乗ったら楽に戻れるからそっちで帰るかな。」
「それも？」
なんてまたニヤニヤ顔で言われたから俺は舌打ちしてから素直に答える。
「そうだよ！」
なんて返事を返してから席を立った。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
