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盛大なため息をしてバスの始発までまだまだ時間があるからタクシーで帰ろう。そう思って、タクシー乗り場に向かって歩き始めた時やった。
「大倉くん？」
急に聞こえた声に顔を上げると少し先にいる人は俺を見つけて走って来た。
「マルちゃん……随分と早いね。」
「昨日、信ちゃんの所でずっと飲んでいて今から帰るんですよ。」
「飲み会終わり？」
「お疲れ様会が5次会まで続いて、のん兵衛の集まりって凄いんですよ。」
「ハードすぎる。」
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「ほんまに。大倉くんはこんな時間に？」
「作業部屋でちょっとしていたらこんな時間で。変な時間よな、こんな早朝って。」
笑って言うとマルちゃんは「たしかに。」なんて言いながら素直に頷いてから境内にある時計を見てから言うた。
「4時はなかなか人に会うなんてないですね。」
「たしかに。店は開くの？」
「開きます。でも、僕は休みをもらっています。なんせ、土日ずっとこっちに駆り出されていてハードだったもんで。」
「そうか……手伝い？」
「信ちゃんに使われて章ちゃんと一緒に走りまくり。」
「スパルタやな。」
「毎年恒例なんよ。花祭りが終われば夏の本番で暑さが来るって言うててね。」
マルちゃんはそんな事を教えてくれる。
季節感なんて店と家の往復だとさっぱりだから喫茶店で知るって言うのもなんか不思議に思ってしまう。軽く欠伸をしたのはマルちゃんで相当眠そうに思えた。
「酒飲みすぎた？」
「かなり。」
「そんなに飲まない？」
「開店準備あるし、酔った状態だと珈琲に申し訳なくて。」
そんな言葉を言われてちゃんとしているって思ってしまう。
そこがチェーン店との違いなのかもしれへんけど。
砂利道を歩きながら他愛のない話をしていくとマルちゃんは急に立ち止まってポケットに手を入れてクビを傾げてまたポケットに手を入れる。
「どうした？」
「か……鍵……あれ？」
ポケットを確認してさらに眉間に皺を寄せて気づく。
「鍵とスマホどこ……」
衝撃の言葉を呟いてからマルちゃんはしゃがみ込み動かなくなった。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
