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「努力が必要なんやな。」
「接客やん、ホストって。大変やと思うで。」
「マルも大変だったもんな。」
「僕ですか？この店では大丈夫ですよ。」
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この店では？
大丈夫？
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不思議なキーワードを放たれて俺は店員を見ていくけどにこにこ笑顔でこっちを見てくる。なんだか分からないけど、保護者的な視線なのはなんで？
「珈琲サービスしますね。」
「え、それはあかんやん。払いますって。」
「信ちゃんのおごりだから大丈夫ですよ。」
「なんで俺やねん。」
「話しかけたのが信ちゃんだから。」
なんて言いながら店員は勝手に俺のカップを下げて新たな珈琲の準備をしていく。
「マルの珈琲はオーナー直伝だから美味いで。」
フランチャイズはフランチャイズの良さがある。こう、手作り感のある店はまた奥が深いってよく聞く。
「オーナーは豆から焙煎して細かくて。朝は僕ですけど、昼からオーナーになりますからもし時間あったら昼間来てみてください。もっと美味しい珈琲飲めますから。」
既に美味しいんやけど。
なんて思いながら俺は店から見える外の景色を眺めれば、それぞれが同じ方向を見て進んでいく。会話もなく向かって行く場所はそれぞれ違うのに向かう先は同じのような変な感じやな。
「兄ちゃん名前は？」
突然の言葉に俺は指を差して確認すると客は頷く。
「ほれ、こうして出会って話をしたのもご縁や。」
目の前に置かれた温かい珈琲を指さして「奢るんやし、そこは教えてや。」なんて言われて俺は苦笑いしてから答えた。
「大倉です。」
「それはよく店で使う名前か？」
「いえ、店での名前はカイ言います。ここは仕事やないから大倉で。」
「そかそか、大倉くんな。仲良うしてな。」
出会いなんてほんま偶然なんやって思う。
店員をその日からマルちゃんと呼ぶようになり、顔を合わせる客の1人を信ちゃんと呼ぶことが出来るようになったんやから。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
