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「信ちゃんみたいにコンクールキラーじゃなかったし、なんて言うかな……僕が得意なのは風景なんやけど難しくて。」
聞いているだけですでに俺には難しくて「わからへん。」なんて言うとマルちゃんはクビを傾げた。
「分かりますって。」
むっとした口調になりつつもマルちゃんはそう呟く。
俺からしたら絵の才能ないから全てがもう未知の世界。
「才能ないなって僕は早々に諦めて就活したんですよ。」
「就活？」
「デザイン会社に勤務したんですけど、ブラックでついていけなくて即辞めました。」
「で、どこで夜の仕事考えたん？」
素朴な疑問を投げてからノンアルワインを飲んでからマルちゃんを見ると目を伏せてから答えた。
「デザイン会社辞めて、何か所かバイトしている時に声をかけられて。」
「それで？」
「はい……結構大変で僕にはこう……コミュニケーションむずいってなったら何もやりたくなくて。」
親の早々の白タオル投下は正解やってマジに思う。
無理な人が長く続ける仕事ではないってほんま感じるこの職種。
「喫茶店の兄ちゃん、ええと思う。」
俺の言葉にマルちゃんは顔を上げ安心した表情を向けた。このタイプはそう安心する言葉を求めているんだって……無理に仕事をしても破堤してしまうのも分かる。
「勘当された。そう、大倉言うてたやん。」
急に言われた言葉に俺は小さく頷く。
「あぁ。」
「夜の仕事がそんなにアカン親御さんなん？」
素朴な疑問を投げかけてくる。
世間体を気にする人、勤めていたら許す人、感心持たない人……いろんな種類がおる。
「俺の場合それだけやないねん。」
そう答えるとマルちゃんはそれ以上聞かない方がいいかなって表情をしてからビールを飲んでから口を開いた。
「そうなんやね。ごめん、余計な事を言うて。」
なんて優しい口調で俺に言う。
騒がしいレストラン
席が離れているが、この人たちとはまた巡り合うとか何万分の１の確立くらいかもしれない。
そんな中に秘密を持って生きている人なんてどれくらいいるのだろう？
いや……秘密を持たない人なんているんやろうか。
ノンアルワインを一気に飲み干してから新たに注文してから俺はマルちゃんに言う。
「帰る前にくだらない話に付き合ってくれる？」
そんな言葉を言うと少し驚いた表情をしてから小さくうなずいた。
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瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
