35 ページ35
.
サングラスをしてから俺は目的地ルートの時短を選んで選択すると有料道路を使って行く最短ルートが表示された。
「電車と違いますね。」
「電車だと乗り換え何回するんか知らんけど。」
「江の島初体験。」
「その言い方、違う方に思えた。」
「やだ、大倉ったら積極的。」
くねくねしながら言う言葉ちゃうから。
車を走らせてまずは高速乗る道に走らすとマルちゃんは紙袋を軽く上げた。
「テイクアウトで珈琲持ってきました。」
「マジですか？」
「うん、オーナーおススメの本日の豆です。香りが良かったんですよね。」
紙カップが置かれ俺はさっそく飲む。
「あっさりしていてええね。」
「でしょでしょ？今日の天気に合わせたブレンド言うてた。」
なんてご機嫌に言われて……ま、ええか。
そんな気分になって行く。
車内に流れる音楽はFMで渋滞情報が流れるたびにマルちゃんの反応がイチイチ大きいリアクションが見えへんけど感じる。。
「落ち着いて、大丈夫やって。」
「だって、むっちゃ渋滞しているやん。」
「そうなの。あの辺りは渋滞エリアなんだって。」
「なんで？」
「海岸線はこの季節最高だから。」
「最高万歳。」
いや、運転しているこっちは非常に大変なんやで？分かってへんやろ、その反応。ナビでは遠回りを進められるんやけど、俺はそっちでなく駐車場に入りやすい別ルートを選択して行くとマルちゃんがなんで？とやたらと質問してくるし、その説明するのに結構ハードなんやけど。
なんやかんや言うて1時間弱で最寄りまで到達して駐車場もスムーズに入れてとりあえずラッキー。車を降りて即感じるのは潮の香と波の音でマルちゃんの目はキラッキラなんやけど。
「台場と違う。」
「同じやったら怖いから。」
「なんで？」
「お台場は内湾、ここは外湾。」
「大倉、よく知っているな。」
地図見たらわかるやん……これが信ちゃんの言っていたマルちゃんに地図を書かせたら迷宮に入る原因なんかもしれん。水族館まで少し歩いて目的の場所に着くとマルちゃんはボディバックからチケット2枚を出してドヤ顔かましてきた。
「チケットここに。」
「そう言う準備は出来ていたんや。」
「イエース。大倉、行くぞ、イワシが待っている！」
クラゲちゃうの？
なんて思いつつももうマルちゃんのペースについて行くしかないって心の中であきらめの心境になっていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 スピンオフはいつか書きたいと考えてはいます。今回の作品は自分でも書いてい楽しくていつかスピンオフも書けたらいいな・・・と、考えてはいます。 (2022年4月23日 17時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - ますます面白い展開にワクワクしてます。出来ることなら個々のスピンオフ読みたいです。出来れば�埒�です。よろしくお願いします。 (2022年4月22日 0時) (レス) @page39 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ショーン様 コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年4月19日 16時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
ショーン(プロフ) - もうメッチャ面白いです！楽しみです。 (2022年4月17日 19時) (レス) @page32 id: 849d9c80b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年3月28日 23時
