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使えないと言われていたモノが使えるようになる。
そのきっかけを作ったのは隆平やった。
大倉でなくゆゆを愛している。と、とんでもない告白をした男を忘れる事の出来ない俺。
そんな隆平と会う事を反対する章大と侯隆。そりゃそうだ……誰だって反対するに決まっている。
でも、俺は選択した。
ゆゆを愛していると熱を帯びた目で何度も言われる。
なら、俺は？
そう疑問を感じるけど『ゆゆを愛しているから大倉さんも愛している。』なんてわけわからんことを言うねん。俺でなくてもいいんちゃうの？
なんて何度も質問を返すけど、隆平の言う事は同じ。
『ゆゆちゃんだけどおおくらさん。』
もう混乱するやん。
その言葉を必死に言う隆平を嫌いになれなかった。
だからこそ、俺は出来へんからだと伝えた時の隆平の顔は忘れることは出来へん。
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なんて言うか……純粋な目で俺を見てきたん。
『僕が大事に愛するから……舐めさせて、』
何を言てきている？出来へん言うてるのに、舐めさせろ？
最初は拒否をしたんやけど、隆平の真剣な眼差しに折れて「ええよ。」言うた時の表情は……今まで見たことないものやった。
舌の感触
口内の熱
何度も経験しているのに……痺れ反応して……初めてシた時に似ているそんな感覚。
何年振りかに吐き出したそれを美味しそうに飲む顔を見て疼く。
なにこれ……
わからへん……
結局その日はそれで終わったんやけど、自分の体が分けわからへん。
試しに、他の人でチャレンジしてみたけど全く反応しないねん。
これはどういう事？
この人にしか反応しない俺の体。
それを求めていた隆平は満足な表情を浮かべる。
抱くまでそう時間はかからなかった。
吐き出した瞬間、自分がまたこうして人を抱くなんて……正直、なにが起きるか分からへん。
卑猥な姿の隆平を見て俺は感じていく。
強請られて嫌な気分はない。
チャイムを押すとすぐにドアが開く。
「待っていた、忠義。」
すぐに抱き着いて甘えてくる隆平は今までと違う。
ゆゆ以外を愛せないと言った男は俺を待っていた。そう言うんやから。
そして……俺も同じ。
この瞬間を待っていた。
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濁ったままの世界は居心地がいい
俺だけの景色
「Jag älskar dig, från djupet av mitt hjärta、隆平。」
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end
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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。無事に終わりました・・・一安心です。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年3月25日 15時) (
レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 完結本当にお疲れ様でした。素敵な世界でした。ありがとうございました。 (2022年3月24日 12時) (レス) @page48 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。聖書やスゥエーデン語は確かに分かりにくいですね、すいません。書いていてこれは許される？そんな愛でした。ライトな話が重くなりましたが、終わりにできてよかったです。次回もまたよろしくお願い致します。 (2022年3月23日 9時) (レス) id: e0b2c0462c (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。正直、旧約聖書やスウェーデン語はよく分かりませんが。愛するが故に…愛するがため…その人を奪い尽くしてしまいたい…。いいですねぇ〜一息ついたらまた倉丸のお話書いてくれたら嬉しいです。ありがとうございました。 (2022年3月22日 15時) (レス) @page48 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2022年2月12日 17時
