My landscape-5

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告白をして何かが変わったか？


変わるわけないやん。




僕の気持ちを吐露しただけであって何かが変わるわけでもない。







「木村先生の行動と知ったら大倉は壊れるで？傷つけられても先生の事を尊敬はしていた。」




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横山さんの言葉を聞いて、師匠と弟子の関係は僕が思っている以上の深い何かがそこにあるんやって思う。どんなに傷つけられてもついて行く人がいると言うように、大倉さんも酷い目にあってもあの
言葉を捨てることなく木村の下におった事実はあるんやし。横山さんは何かあった時のためと言うて僕のとあの日の出来事を録音していたと言う。それを大倉さんに聞かせようとしたそうだが断られたと言う。









理由は……終わったことだから。







きっと、話を聞いたら今まで保っていた何かが崩れてしまうのかもしれへん。






時間を置いて僕は大倉さんと会うことが出来た。





会話なんてほんまなくて黙ったまんま。



でも、そんなもんだと思う。




時間を積み重ねて少し少し会話が出来るようになり、大倉さんからの告白は僕にとって驚くものやった。






―――――ずっとシてへんねん。




その言葉を聞いて分からへんけど疼いたん。



「なら、僕に触らしてくれへん？」



この言葉を言うたのは大倉さんからの告白を聞いて1か月過ぎたくらい。



拒否されるかと思うたら笑って「なんで？」なんて言われたけど僕の中で感じさせる自信はあったん。




やて、僕は大倉さんを愛しておるんやで？




あ、ちがうなゆゆちゃんをや……





ゆゆちゃんをしている大倉さんを。




ほんまに反応しないソレを見ただけで俺は逝きそうになったん。






「僕が大事に愛していくから。」





何を口にしているん？なんて顔をされたけど、僕はすぐにキスを落とす。




きっとこれは神様が僕に与えてくれたチャンスや。



歪んでいる僕の感情を伝えるチャンスが回ってきたん






彼の手が僕の頭を押さえ感じているのに気づいたときに体が疼いた。おかしいくらい痺れていく。
僕によって感じる彼を手に入れる最高の瞬間、僕は耐えきれず行動をする。







「僕の中に出して、忠義。」





あぁ、僕はやっと彼を手に入れた。





僕だけを見て、僕だけにしか反応しない彼を。






しがみつき、熱を感じ、唇を重ね……





歪んでいる僕を受け入れてくれた忠義を僕は手に入れたん。





不器用な僕はこの瞬間、素直になる。





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