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「封印してください。」


「この、ちょっとやんちゃなお兄ちゃんですよね?」



「なんでそんなのあるんですか!」




「この時の表紙の子が好きで保存していて。僕、ゆきにゃんのファンだったんですよね。かわいくないです?」




「ゆきにゃん?えぇ、ヒカル先生ゆきにゃんが好きだったん?」






ゆきにゃんは俺の時代で読モ頂点におったギャルの子。





今は何しているか知らん。







当時はちやほやされても卒業したら次の子にバトン渡して消息不明になるパターンが多い。大概、黒歴史言うて触れられないように生活している子が多いんやけど。






「その画像消してください。」




「……なんで?」




「嫌だ。」




「大倉さんのこのチャラいのが?」



「黒歴史。」





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ズバッて言うとヒカル先生が妙に納得してきたんやけど。





「この当時は結構遊んでいたんです?」





「遊んでいたかなぁ……。」







塵取りのごみをごみ袋に入れながらそんな答えを返すとヒカル先生の尊敬のまなざしなんやけど。





「高校ね、高校。今は全くですから。」




「高校時代、僕ものすごく真面目で生きていたから。」



「それが一番ですって。」






あの時はあの時でおもろかった。いろいろ勉強にもなったし、撮影が部活の延長みたいでアホみたいな事をしたり今では考えられへん。





あの当時の仲間と連絡なんて取ってへんから元気なのかも分からんけど。





ほうきと塵取りを定位置に戻してゴミ袋を持って庭に戻ろうとした時やった。





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「大倉さん!!!!」





「おにいちゃん!!!」









ダイゴの声と同時に子供たちの声も聞こえて何がって顔をした瞬間に俺の頭に直撃したのはボール。






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見事なほどに脳天直撃してヘディングが出来たらかっこええ!って、なるけど妙な音をしてボールは明後日の方向に飛んでいく。持っていたゴミ袋からせっかく集めた葉っぱが……







俺は痛い。






散々すぎるんやけど。







子供たちの心配な声の中でダイゴの「ごめんなさいー!!!」なんて言うてるけど、必死に我慢しているんを俺は見逃さなかった。



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瀬奈(プロフ) - うずら様 コメントありがとうございます。無事に終わりました・・・一安心です。これからもよろしくお願いいたします。 (2022年3月25日 15時) (レス) id: 070125caaa (このIDを非表示/違反報告)
(名前)うずら(プロフ) - 完結本当にお疲れ様でした。素敵な世界でした。ありがとうございました。 (2022年3月24日 12時) (レス) @page48 id: 916cc9618b (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。聖書やスゥエーデン語は確かに分かりにくいですね、すいません。書いていてこれは許される?そんな愛でした。ライトな話が重くなりましたが、終わりにできてよかったです。次回もまたよろしくお願い致します。 (2022年3月23日 9時) (レス) id: e0b2c0462c (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - 完結お疲れ様でした。正直、旧約聖書やスウェーデン語はよく分かりませんが。愛するが故に…愛するがため…その人を奪い尽くしてしまいたい…。いいですねぇ〜一息ついたらまた倉丸のお話書いてくれたら嬉しいです。ありがとうございました。 (2022年3月22日 15時) (レス) @page48 id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬奈 | 作成日時:2022年2月12日 17時

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