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「ゆゆちゃんにお触りしたら契約終わりだからね。」
スズキさんのパワハラ来ました、マジにこの人やるから先輩たち気をつけろよ!なんて思っている時やった。
「写真の販売あるんや。」
ポスターを見たのか地味メン先生がそう言うとスズキさんが「先生いかがですか？」なんてお勧めしている。それ、俺の収入源ですなんて流石に言えないんやけど、3人は撮る気満々で撮影。
バレへんか不安なんだけど。
あ、今日の化粧は結構バレないはず。
自分でも結構いけてるって思うたし。
いや、見た人は分かるか？
無事に収入確保した時に、次に先生と言われている人と撮った時やった。
ものすごく緊張した顔でいるんやけど。
奥の席にいて気づかなかった。髪の毛は染めているよな、この照明ではっきりしないけど真っ黒でない。シャツも……なんて言うか高そうな感じなんだよね。良い生地ですって感じもするのはこの仕事していろいろな服を見てきたせいだな、うん。
「どんなポーズするんです？」
先輩たちの指でハートマーク作った写真を見たせいか同じようにやらなきゃあかんって不安な顔して質問されたんやけどこれはこれで困った。ノリで言うたらダメージ食らいそうな客だよね、この感じ。
「普通でいいですよ。」
ニッコリ笑って言うと安心した顔で「良かった。」なんて言うんだけど、やっぱり彼の声は小声で聞きにくい。
とりあえず、横に並んで撮影って感じになった時やった。
ふんわりシャンプーの香りがして地味って言うより結構なイケメンちゃう？そう感じた後に見えた口元のホクロと目元も柔らかくてなんか違うって感じで俺はまじまじと見てしまう。
「ありがとう。」
なんてにこにこしている姿を見て妙に……ドキッとした。
こんなの初めてやった。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年3月23日 16時
