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「ゆゆちゃん、最近忙しくて来れなくてごめんね。」


なんて、スズキさんに言われて「大変ですね。」なんて言うとむっちゃ頷かれたんやけど。




「こんど、丸山先生の新刊出るからそれで。」




「先生も最近お店に来てなくて。お顔を見てないんですよ。」





何て言うと「だよねぇ。」なんて答えを貰ったから相当大変なんだって言うのが分かる。スズキさんは色々な話をしていく中で知ることはたくさんあった。





2週間前に自宅に戻ったこと。




先生の事務所から派遣された手伝いさんが来て管理されている。




弟さんも顔を出して様子を見ている。





「店に来たいって話しているけど、締め切り近いからそうもいかないようで。」




「大変ですね。」






そっか……
大変なんや





そっか……
手伝いする必要ないのか






そっか……
ま、そんなもんよな。







元に戻っただけって言うの






自分にそう言い聞かせて俺は話をしていく。







「そうそう、新刊の表紙がイラストでなくて写真になってね。」





「そこはもう決まっているんですか?」




「そう、丸山先生のたってのご希望で。」




「すごいですね。」






そう言うのって先に依頼することが出来るんや。





知らないことだから勉強なるなって話を聞いている時だった。





「ゆゆちゃん知ってる?えっとね。」







スズキさんがスマホを取り出して見せてくれた画面を見てれは黙って見るしか出来ない。









「シブタ ニ スバ ルって。最近だと、雑誌の表紙撮っていたし個展も開催して。先生が直々に会いに行って依頼したんだって。なんでも丸山先生とものすごく親密だったみたいでさ、どうしてもって言われて先方に…………」









何だろう
心臓がむっちゃ痛い
あぁ、これってドキド キ越えて痛いんかな








しんどい痛み。






ズキズキ








スズキさんの話を聞きながら痛みを感じていく。







これってどういう気持ちなんや……




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作者名:瀬奈 | 作成日時:2021年3月23日 16時

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