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「疲れた。」
控室の椅子に座って差し入れで貰ったユン○ルを腰に手をあてて一気飲み。
先週から丸山先生の手伝いが締め切り前でどうしてもって頼み込まれて週3から週5になって、店も休みなしで入っているから結構なオーバーワークなんだけど、再来月部屋の更新だから稼いでおかなきゃあかんから仕方ない。
スマホを確認したら先生からのメッセージで明日食べたいモノの連絡が来ていた。
了解しましたって返事を返してから化粧直し。
この後はスズキさんとゆかいな仲間たちで、明日は誰だっけ？
仕事用のスマホを出して予約確認をしていくとふと視線が入ったのはネイル。
こないだお姉さまに作ってもらったネイルチップ。これがまた見事に今日の服にマッチしていて恐ろしいほど完璧だって思ってしまう。
綺麗なものは綺麗なんだって。
しみじみ思いながら今日のピアスまで確認しちゃったりして何してんだ俺。
寝る前に美白コラーゲンお徳用パック50枚にまで手を出し始めて本職でもないのにクオリティむっちゃ求めるようになってきて気持ちやばいと感じるお年頃。
バーテンから客が席に着いたって言われて俺も準備をして控室をでて指定されたテーブルに到着した時に崩れ落ちそうになった。
愉快な仲間すぎる。
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「昨日、スズキさんに息抜きが必要だからって言われてお気に入りの店に行ったんですよ。」
熱弁をふるう丸山先生は朝からご機嫌。昨日までの腐った死体状態はどうした？と思うレベルで「良かったですね。」なんて言いながらレンジにジャガイモを投入して下ごしらえ中。
「肉じゃがを食べたいって珍しいですね。」
ニンジンざく切りしながら言うと丸山先生はなぜかクッションを抱きしめながら俺に言うた。
「亮ちゃんがこないだ食べたって聞いて僕も食べたくなりました。」
「あぁ、そう言う感じで。」
「そう！大倉さんがあの写真撮ったんですよね？」
写真？と、思いながら俺は「どの写真です？」なんて返事を返すと丸山先生はタブレットを手に取っ
て俺に見せてくれたのはRYOさんのHP。ツアー写真と表示された部分をタップするとあの日撮影した写真が様々掲載されていた。無数に撮影して自分が気に入っていると思ったものが見事にUPされているのを知るとなんだか嬉しくなるもので最後に【Thanks―T.O】なんて表示されていた。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年3月23日 16時
