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「完璧。」
本日の夕飯は鮭のムニエルと大根のサラダ。明日の夕飯も準備して常備お惣菜はタッパーに入れて保管完了して洗濯も終え、掃除も終え、で、ストップウォッチをぽちり。
3時間手前ですべて完了。
問題なく終えたって言う達成感にいる中でむっちゃ仕事用にスマホが振動していてすぐに確認。
予約通知がむっちゃ来てて本日も夜の帰りは遅いって言うのが決まった。
「2時なったんで帰りますね。」
「ありがとうございます。」
出勤しましたのサインをして丸山先生の印鑑が押されて本日の業務完了。
これを丸山先生の事務所で管理して俺の口座に振り込み。
明瞭会計な仕事やって思う。
「こないだ事務の子がうちに来て大倉さんの作り置き見て感心していましたよ。」
「男飯を？」
「男の子でそう言うマメな子おるのが凄いって。」
「貧乏生活ですから。」
「そうなんです？」
「金ある子もいますけど、俺は貧乏生活です。」
「見えへん。」
「そうかな。」
靴を履きながら言うと丸山先生はボソッと言うたん。
「その靴、マニアが喉から欲しがっているスニーカーですよ？」
「これ？アウトレットショップで売れ残り。」
「えぇ、う、売れ残り？」
「基本、俺の服アウトレットの売れ残りやねん。」
まさか、ゆゆちゃんの服に金をつぎ込んでいるなんて口が裂けても言えへん。俺のサイズの服ってそうそうお目にかかれへんから値段がえぐいん。
気軽にそろえているやつらがうらやましくなる。
「アウトレットは未知の世界や。」
「先生はいく必要ないやん。」
「僕は？」
「やて、そんなに金は困ってへんやろ？俺みたいにフリーターはそう言う所をケチらんと自分の好きな事も出来へん。」
「大倉さんの好きな事？」
そんな疑問を投げかけられたんやけど、話す気にもならんから「先生には関係ない事ですって。」なんて言うと丸山先生は黙り込んでいく。これ、話し出されたら止まらない気配や。
「じゃあ、来週。失礼します！」
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年3月23日 16時
