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「すっげえ評判いいの。」
騙された、あぁ、騙された。
店長のお願いだから個室の客を対応することになったんやけど接客相手がまさかの相手過ぎて「なんで？」なんて質問するとにんまり笑って言うたん。
「横山さんにゆゆちゃんに会いたい言うたらこの店予約してくれて。」
「マジに横山くん説教もんやん。」
「なんで？俺が来たらあかんの？」
「基本、お断りなんですけどね？」
「俺だよ？」
「俺でもダメです。」
「隆平はよくて俺はアカンっていじめ？」
「丸山先生は紹介で予約を取っているんです。」
「まじかよ、そう言う所はまじめなんやから。」
煙草を銜えてすぐに吸い始めてからまじまじと俺を見て言うたん。
「ほんまに別人なるんやな。」
「仕事ですから。」
「で、フミカと仲直りしたん？」
「あれ、RYOさんが仕組んだん？裏口でアイツおってまじにシャレにならなかったんだから。」
「だろうねぇ。」
むっちゃ悪い顔をして言うんだから正直イラっとします、はい。
「フミカがどうしても大倉と話をしたいって言うから。」
「だろうね、あの仕事辞めて即効連絡ぶった切ったから。」
「マジに？」
「高校卒業して元から足を洗う気満々だったから。専門学校で余計な事を考えずに勉強したいって思うのが普通ちゃいます？」
「確かに。でも、彼女なんだろ？」
急に言われた言葉に俺は「だったんかな。」なんて返事を返すとRYOさんは眉間に皺を寄せていく。
「違うん？」
「フミカが大学生でマジに付き合っているなんて思います？」
「まぁ……」
「俺は高校生であっちは人気あるモデルで付き合っているとかの感じやなかったし。」
「話は？」
「まぁ、ぼちぼち。でも、フミカは人気あったし俺と？状態やもん。」
「メイクさんが言うには大倉かてそこそこ人気あった言うてたで？」
「物珍しさやって。」
髪の毛を弄りながら話す内容ではないってわかっているんだけど、一応ゆゆちゃんだし今の俺。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年3月23日 16時
