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「海外に住んでる。」
「だからやったん？」
「もちろん、この話を振ったのは孫やし、もちろん相手にも金は送ってるからwin-winで契約させていただいてます。」
「取り分は？」
「向こうが１やな。やて、動いたの俺やし。」
きっぱり言うとヤスは呆れた顔をして「マジにあかんやつや。」なんて言うんやけど、まともに働いたって俺にとっては大した金にはならへん。なら、こうして騙して拝借していくのが一番稼げるんやって。
「そう言えば、前に丸山さんだっけ、あれは？」
「あぁ。」
忘れようとしていた人の名前を出されて俺は煙草を銜えた。
「あの手の人だと結構調べたりするんちゃうの？」
「調べるね。」
「バレへんもんなん？」
「あれは……」
ライターの火が揺らめく。
煙草に付け吸い込んで深く、そしてゆっくり吐き出して言う。
「俺は動けへんから亮ちゃんに動いてもらったん。」
「マジ?」
「だから、向こうに流れる前に俺は知れたからええんやけど。」
「チカさんの件は知られたくない？」
「当たり前やん、自宅事故って言い方で済ませへんとチカちゃんがかわいそうやし。あのオヤジさん何考えているか分からへん。」
思わず笑って言うとヤスは小さくため息してから言う。
「で、前に調べて欲しいって言ってた設計事務所はなんで？」
急に振られた言葉に俺はヤスを見て素直に言った。
「俺をあの場所から排除するときに動いた人だから。」
「その仲間か。」
「そう言う事。別にええんやけど、なにしているかって言うのだけは知っておきたいやん。」
「まぁ……邪魔だもんな。」
俺は小さく笑って「そうやねん。」返事を返した。
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何回か言われていた『僕の代わりに』あの言葉。
頭のいい奴ならそんな甘い言葉にホイホイ乗るやつなておらんのに、丸山さんはわざと何度も言うてこちらの様子をうかがう。黙って見ているようで状況を判断しゲームの主導権を奪おうとしてたのにどこかで歯車来るってすば るくんを失ったんやからザマミロ。
「結局、丸山さんは大倉にとって……」
「関係ない人やな。」
「そうなん？」
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瀬奈(プロフ) - kkoyanagi様 コメントありがとうございます。本当にどうなるんだろう？と、書いてる時分が思いながら書いてしまいました。大人の話も楽しんでいただける様に書いていきたいです。 (2021年3月12日 8時) (
レス) id: d24f83f6f0 (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - お疲れ様でした。毎日更新が凄く楽しみでした。終わってしまうのが寂しいです。大人のお話も次のお話も凄く楽しみに待ってます。 (2021年3月10日 15時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ミムラ様 コメントありがとうございます。ゆっくり時間かけての更新ですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2021年3月4日 16時) (レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ミムラ(プロフ) - 毎日楽しみに更新待ってます。大人の部分楽しみです．文章、言い表し素敵です。 (2021年1月22日 10時) (レス) id: 7580c075fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年1月20日 16時
