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【で、荷造りできた?】
【できません。もう、この時期の京都ってどんな服装で行けばいいか分からない。】
は?
もう一度画面を見ると【京都】って書いてある
【倉田さん、京都に来るん?】
すっごい叫んでいるスタンプが来たよ、この子大丈夫なん?
うわ、まだスタンプ来る
キタミツ超えてるで。
通知がえぐい。
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アイコンを見てたら気になってホーム画面を見たらさ、まさかまさかの画像で俺は声が出た
「みかちんのキラキラスマイルってなにこれ。」
今、気づいたけど。
アイコンなんてどうみてもみかちんの部屋にあるうさぎさんだよね?
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音声通話って書いてあるボタンをポチッと押す。
悪意とかでなく好奇心。
会社で真面目でええ子って子がここまで変なスタンプ押してきてここまでドジっ子ってギャップありすぎて気になるやん。
音楽が鳴って数秒で繋がった。
『え……お……大倉さん?』
「酔い覚めた?」
『夢ですかね、これ。』
「電話で話していて夢だったら相当怖いで?」
『はははは……そう、そうですね。』
急に黙り込んだよ。
「会社で京都言うてたのそう言うことやったんやね。」
『え?あ、あれです。同級生と今回旅行で、その、任せていたら京都だったんです。でも、まさか大倉さんも京都行くって言う話を聞いたらなんか言えなくなって。』
「そうやね。」
『すいません。』
「こっちはそこまで厚着しなくて大丈夫。夜は寒いけど、昼間は薄手のカーディガンとかでも過ごせるんちゃうかな。」『ありがとう……ございます。』
「夜に出かけるなら羽織るのは必要かな。」
『はい、わかりました。』
「どこに行くとかは?」
『まったく聞いてなくて。実は行きたい子が全部ツアーを組み立てるんで参加する残り3人は知らない形で。』
「4人でくるんや。」
『はい、そうなんです。だから当日の旅のしおり見て発見って感じで。』
「本格的。」
『前々回は私で、練り上げて東北ラーメンツアーしました。』
なぜにラーメンなんだろ、そこが知りたいんやけど。
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2021年1月18日 20時