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「相変わらずよな。」
思わずつぶやいた言葉の後に立派な門をくぐると目の前に広がるのは手入れされた植木に池の鯉やらもう趣味でないって言うのがひしひしと伝わってくる。少しそれた道を歩けば家が並んでいて、明かりがついている家もあれば真っ暗な家もあったり様々。少し坂を上がって見えた木戸を開ければ戻ってきたんやなって。玄関は閉まっているから鍵を開ければ靴が置かれ草履も置かれて何時も通りって思う。
「ただいま。」
返事なくても気にせず上がって居間をのぞいたら「あら、お帰り。」なんて呑気なオカンがテレビを
見ている始末。
「土産。」
「ありがとう。随分遅かったわね。」
「飯食ってから来たから。疲れたから部屋行く。」
「明日は10時から、聞いてるの、忠義！」
完全にオカンの声を無視してさっさと階段上がって奥の部屋に入ると相変わらず代り映えのない部屋でベッドに座って盛大なため息をした。
バックから皺にならないようにスーツ関係を出しハンガーにかけてからパソコンやら机に置いていく。スウェットを引き出しから出してスマホをベッドに置いた時やった。
「あ……」
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いつ返事が来たん？
そう思って画面をタップする。
すっげえ
なんて思ったのはキタミツが好きそうなキャラクターが【お疲れさまです】なんて動いているのを彼女が送ってきたから。
「おもろ。」
つい口にする
黙って画面を見ながら考える。
なんで……聞いた？
なんで……
なんで？
繰り返す悩みは解決しない。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2021年1月18日 20時
