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「あのアホは勝手に行動して、すば るに知られたらどないすんねん。」
「持ち出ししないでここで見たからええんちゃう？俺は言わなきゃバレへんし。」
「そういう問題か？」
完全に怒っているんやけど、そういう問題やと思う。
言わなきゃええだけやん。
「良く調べましたよ、そう言うのって人に聞いたりして話を集めたりするんでしょ？」
「そうやな。」
フェアリーさんはソアーに座ってこちらを見て言うたん。
「どうだった、自分の調査を見て。」
「ん−、あっているのもあれば間違いもあったり。」
「間違い？」
「高校中退してからの行き先が違うし。友達の家になんて行けへんから数か月は路上で寝てたし。」
笑って言う事やないって思うけど、この時期って真夏で暑いし外で寝てもOK状態だったんやもん。毎日顔洗ったり髪の毛濡らしたりその辺は気にして公園でにいる時に声をかけられて最初のヒモ生活突入できたんやから出会いは突然だってマジに思う。
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「大家が追い出すか、学生を？」
「チカちゃんが家賃払ってないから多分決まりやったんやと思う。稼いだ金は全部酒飲んで使っていたみたいだし。」
「働いてなかったん、その……」
「チカちゃん？どうやったんやろ、覚えてへん。」
間違ったことは言うてへんよ。
チカちゃんは……何していたか謎やったもん。家にもおらんかったけど、食事は必ずあったからそれで俺はこんなに元気に大きくなったし。
「その親には両親おるやろ？」
「聞いたことない。」
「ありえへん。」
「そうかな、俺の場合は最強のイレギュラーだと思うけど。」
天井を見ながら言う理由はフェアリーさんの顔は怒り狂っているのがなんとなくわかったから。チカちゃんの話をすると大概……反応は同じで憤慨する人続出する。
「でもさ。」
俺は目を閉じて誰も知らない言葉を口にする。
調べたって出てこない……これが不正解の１つ目。
「実の子供でもない俺を育ててくれただけありがたいんやけどね。」
タイミングよく聞こえたのは廊下に響く館内放送は内科の先生に電話だってお知らせが響いている。フェアリーさんを見れば言葉が出ず信じられないって表情で俺を見ていた。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
