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「広告であんな奇抜なアイデア出して楽しんでいるならそりゃ、性格的にあっていたんだろ。他人と群れて働かないのが。」
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人見知り凄いもんなぁ……慣れたらぐいぐい来るけど。
「兄ちゃんはすば るの彼氏が隆平やって知ってるんよな？」
「……彼氏？」
「そう、隆平が彼氏やで？」
「彼氏、彼氏って言い方になります？」
「そうなるんちゃうの？」
「あぁ、それなら知ってますよ。」
「なんや、急に。」
いや、彼氏って言い方するけど……こういう場合なんて言うんだ？
丸山さんがどっちなんだろう？
真面目に考えれば考えるほど分からなくなる。前にすば るくんの話を聞くと丸山さんがあれでアレであれなん？
いや、どっちなん？
「兄ちゃん、どうした？」
「色々なことを考えたらパンクしそうになりました。
「なんや、そう言うのは未経験か？」
「経験、未経験で言うと……話は理解できてます。すば るくんから暑苦しいくらい説明を受けますので。」
「そうか。」
大笑いして村上さんは俺の悩んでいるのは何かを把握したようで「隆平が攻めやで。」なんてぶっこんできた。
「うわぁぁぁぁ、マジで？え？あの、すば るくんが、え、は？まじで？」
思いっきり食いついちゃったけど、そうだよね、そうだけど……いや、想像できるけど、甘えているのがすば るくんなの？
「兄ちゃん、その反応おもろい。」
「やて、ずっと……え？うわぁ、そうなんや。」
しゃがみ込んで今までの会話から察するにそういう事？妙に納得してしまう自分がおる。むっちゃ笑いまくっていた村上さんは急に考え込みそして口を開いた。
「すば ると隆平の関係のことを知ってるなら……俺とヨコも分かるん？」
焦っていた感情が急に冷める。
「え？村上さんもです？」
冷静に言う自分。
「兄ちゃんに何回か見られた気があるんよ。」
「見ましたね。」
見ましたどころじゃないけど、目撃多数。
「そういう感じや、俺も。」
「感じ？」
この言葉を言うた瞬間、傷が痛んだ
「なんや、察知してくれへんのか？」
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痛い
「えっと、村上さんも横山先生も？」
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痛い
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「あぁ、長い。別れたりくっついたりの繰り返しでな。」
痛い
痛い
傷やない……この痛み
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
