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「恋愛むずいね。」
「恋愛できへん俺に言う？」
「そうやった、大倉出来ない子やった。」
「出来るけどできないの！」
「こだわりが大きいんちゃうの？」
「こだわり少ないで？働かないで養ってくれる子じゃないからな、そこは働くから。」
「なんだ違うん？」
「ヒモ生活は生きるためや。恋愛はちゃうし。」
煙草を銜え吸い始めるとヤスはグラスを持ちながら言うた。
「使い物にならなくなった大倉を受け止めてくる人やな。」
「使い物になってるから、俺の！まだまだ現役な、そこ止めて。」
「いや、時間の問題やって。」
ひどすぎる、この子。
可愛い顔して俺をいじめルことに頑張らなくてええから！
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ここ最近見ることなかった子供の時の夢
まさかまさか、連続で見るとものすごく気分悪くて、本気でバイトサボりたい。
が、さすがにそれは出来なくて足取り重く自転車に乗ってバイト先に向かう。
今まで歩いて行ってたんやけど、園長から譲り受けたシンプルイズベストのママチャリ。園長は電動
自転車買ったからって言う理由なんだけど、歩いて20分が自転車で10分は大きい。
帰りに買い物もできるし。
緩やかな坂を上り切って駐輪場に自転車を置いていた時に見てはいけない光景をまた見てしまう。
フェアリーさんの車から降りてきた村上さんがおって、パッシングして走らせるのを見た瞬間。
吐き気のビックウェーブ。
二日酔いでもないのに、なにこれ。
真面目に体調悪いのかもしれん。
さっさとトイレに駆け込んでキモチワルイものと格闘してすぐに……すっきり。
完全に、昨日食った激甘ピーナッツクリームサンドのせいだって思いながら口をゆすいでから園長に挨拶をした。本調子には程遠いんやけど、大した作業は今日ないからゆっくりと作業をこなすはずやったん。
予定は狂った。
電子音の後に石原さんの一言。
「はい、38度。」
「……はい？」
「熱あるから、今すぐ病院行ってきて。」
階段踏み外してこけたり、壁に激突と化するもんだから石原さんに捕獲され体温計突き付けられ「計れ!」言われて計ったら素敵な数字が表示されておった。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年11月17日 16時
