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「どう思う？本社で書類渡してきて『明日まで読み込め』ってあほじゃない？あ、生お代わり」
むっとした口調で言いながら店員さんにグラスを渡すと「おっさんや。」なんて目の前に座っている人に言われた。
「章ちゃんも分かるでしょ？」
「僕の会社それはないし。」
「もー、本当にイラつく。『クリエイティブが好きで』とか言うけど、絶対意味わかってないっ
て。」
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「それ言うたらあかんやつな。」
大笑いしていく章ちゃん
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「分かってくれて嬉しいし。」
なんて、返事をしてから髪の毛を少し耳にかけた時に「へぇ。」なんて急に章ちゃんが口にする。
「なに？」
「いや、綺麗な色の石だなって。」
「忠義がくれたの。」
「ハイハイ惚気ご馳走様。僕も生お代わり。」
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章ちゃんにこれ以上恋人関係を続ける事が出来ないと……隠すことなく伝えたのは忠義が帰ってからすぐ。気づいてたのか察知していたのか分からないけどものすごくあっさりした感じで言われた。
『もうな、大倉に会ったの聞いた時に覚悟決めていたねん。勝てへんのは分かっていたから。』
きっぱり言う章ちゃんに私はあの日からずっとずっと支えてもらったことを感謝するしかできなくて、申し訳ない気持ちがいっぱいで……謝るしかできなかった。
『これからは飲み友達。』
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にっこり笑って言われて友達関係に戻った。この仕事での先輩でもある章ちゃんとの友達関係は終わりにする事なんてできなかった。
章ちゃんは優しい。
私が思いっきり甘え過ぎていたんだと感じて、泣きながら忠義に言うと『章ちゃんもさっき泣きながら俺に電話して来た。美月にフラれたって。』困った口調。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月26日 17時
