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「舐めて。」
言われるまま私は従う
すぐにきつそうな忠義の声が耳元で聞こえる。
私の身体も少し前の行為で悲鳴を上げかけているはずなのに更に求め続けていて、奥底がずっと熱くて一瞬の刺激に背を反らし声を上げる。
「痛かった?」
「大丈夫……。」
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何かが私の中で起きている
こんな感覚は未経験でこじ開けられていく感覚
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「美月、平気なん?」
動く度に聞こえるその音は……どういう状況か私でもわかっている。
忠義が言おうとしている事も。
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彼の熱を何度も感じながら、私は……深く堕ちていた。
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スマホを鳴らした人は章ちゃんだった。
高校のいつものメンツと忠義と会ったことを教えるために……内緒にすることができへんって。
休憩時間にスマホを見ながらどうやって返事を返すか何度も悩んで、書いては消してを繰り返す。やっと返信出来たのは仕事帰りの車内。
申し訳ない気持ちが半分、私も会ったことを言うべき?そこを触れなかった罪悪感が半分。
会ったことを知れば章ちゃんはいい顔をしない事も分かっているから余計にできなかった。
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2020年3月26日 17時