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「明日も仕事やろ？」
「え……まぁ。」
「大変なのに呼び出してごめん。」
「いきなりどうしたんですか？」
「ヒナに『大倉仕事あるんだから頼るな』って怒られた。」
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信ちゃん……そんなこと言ったのか。
「確かに忙しいもんな。」
１口、また口に運び
スプーンを加えたまま黙り込む。
「あかんな……迷惑かけまくりや……あの人に言われた通りオレは周りに迷惑かけまくりや。」
「横山くん……」
「退院したらまた殴られるんやろうな……ホンマ……ダメや。」
ため息をしながらまた１口。
「俺は迷惑と思ってません。」
「ええってそんな気を使わんでも。」
俺はうつむいて答えた。
「横山くん、俺を頼ってくれたってなんか嬉しいですよ。」
横山くんは消えそうな声で答えた
「あほ……」
「あほですもん……」
振り向いた時
病院着の上に涙がぽろぽろ落ちていた。
「横山くん。」
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「あかんな、弱っていると……涙もろい。」
「泣いていいですよ。俺、聞こえないふりしますから。」
「なに、かっこつけ……」
ボロボロとこぼれていく涙。
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限界ってそこにあるんだって目に見えた瞬間なのかもしれない。
プリンのケースを片づけ俺は横山くんのそばに座った。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月21日 20時
