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横山くんと一緒の楽屋でしばらくないことを聞いたのは翌日だった。
２日連続の収録で、なんでそんなことになっているのか誰も教えてくれない。
ただ、やけにニコニコしている奴がいる……
ヤス。
こいつが絡んでいるのか？
「オレもあっちに行っていい？」
急に声を上げたのは亮ちゃんだった。
「なんで？」
信ちゃんの質問に亮ちゃんはにんまり笑った。
「監視する。」
荷物を持って楽屋を出ていく。
その行動は自分にできない事で言葉が出なかった。
「まぁ……ヨコが変な方向に行かないのに亮が傍にいるのも手だけどな。」
すばるくんの言葉に信ちゃんは頷いていた。
俺が本当なら行きたいのになんで動けないんだろう？
「大倉、どないした？」
ヤスは不安そうな顔で俺を見てくる。いや・・・俺が向こうに行く気がしたのかもしれない。
「なんでも。」
言葉はぶっきらぼうになってしまう。
俺はどうしていんだろう……
横山くんから逃げているような気がして自分が嫌になっいた。
本当は行きたい自分。
どこかでヤスとの昔の気楽さに楽しんでいるジブン。
本当に好きな人のそばに行けばいいのに行けない自分……
弱虫だ、俺は。
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「亮ちゃん、横山くんどう？」
「どうって？？」
「いや、変わりない？？」
自販機の前で見つけた時にそんな質問をする。
別の楽屋になってまだ収録開始でないからどうなっているのか俺は知りたかった。質問に亮ちゃんはにっまり笑った。
「なんも。楽屋で一緒にいれるなら何ら問題ない。」
その言葉は俺が言えない言葉だ。
あんなに一緒にいたいはずなのに臆病になっている自分がそこにいる。
「最初は嫌がったけど、行ってしまえばこっちのもんやから。」
亮ちゃんは鼻歌を歌いながらコーヒーを２個買い手に持った。
「それにな、俺は本気で横山くん手に入れたいんよ。」
その言葉を言った時亮ちゃんは俺を睨みつけていた。
「大倉が手放したなら俺が横山くんを守ってえぇよな？」
「亮ちゃん。」
「俺はあの人の苦しみもわかる。だから余計に……傍にいたい。大倉のようにあの人を放置したりしない。」
「俺は放置なんてしてない。」
「なら、なんで章大といる。」
「それは……」
言葉が返せなかった。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月21日 20時
