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「なぁ、大倉。」


「なんです?」




「一緒におってな。」







.




返事はできなかった。








したかったけど……







自分は即返事ができなかった。








後ろめたい気持ちが多かったのかもしれない。







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横山くんはいつの間にか寝ていて、寝室に連れて行くのもどうかと思ってソファーに寝かせて傍にあ
った毛布をかけた。







スマホを取り出して俺はとりあえず連絡を入れた。







返信ボタンを押してため息。







即返事が来た。








俺は画面を見るとため息。







ヤスが帰らん。







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俺のマンションで待っている。









俺が横山くんのところに行くから帰れって言うても断固拒否して意地でも居座った。









帰らせようとすれば何とでもできるのにさせなかった……









どこかでヤスの当り前の優しさが自分に楽なんじゃないかって一瞬感じたのかもしれない。







.

いつも一緒で





飯を食って





遊んで









.



起きる前に帰っても大丈夫だろうか?








そうしないとヤスの奴……部屋荒すよな。








俺はメモを書いてゆっくりと部屋を出た。








鍵は……ポストに入れることを書いて。







とにかく、ヤスがあの写真を発見されたくなかった。





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作者名:瀬奈 | 作成日時:2020年3月21日 20時

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