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「そんなん横山くんには関係ないでしょうが。ヤスはヤスですし、亮ちゃんは亮ちゃんです。」
何を話せばええかわからん。
「横山くん？」
言葉が出ない。
「聞こえてます？？」
なんで……オレ……どっくんと。
覚えてない。
「悪い……何を話せばいいかわからん。なんでどっくんと……ほんま……わからん。」
「横山くん、いつから記憶ないです？」
ゆっくり話す言葉。
怒っているんやろうな。
大倉の顔……見て答えれん。
「たまに……」
「ほんまですか？」
次の言葉が出てこない。
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わからん……ほんまに頭の中ぐちゃぐちゃでなんて言葉を出そうか。
不意だった。
大倉をオレを抱きしめて頭を支えた。
「すんません、今の質問忘れてください。気分悪くないです？言葉でます？しんどくないです？」
大倉の方に自分の額が当たる。
「帰るなら送りますからマンション来てください。ヤスには先に戻らせますから。」
微かに首を振るが力の強さで分からんだろうな。
「一人で帰れるから。」
やっと出た言葉。
「大丈夫やて。１人で帰らんと。」
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「なら、帰ったら電話してください。」
なんで大倉はこんなオレを心配する？
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「電話……あぁ。」
「あ、いまの答えは絶対しない。俺がします。」
「お見通しか？」
「えぇ、横山くんわかりやすいですもん。」
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あかん……こいつは……
ほんまにあほや。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月21日 20時
