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「え……亮ちゃんと……」
「あぁ、こないだのコンサート終わりに解消した。自分の気持ち素直に亮に言うたら激怒されたけどな。」
「頭の中混乱やわ。」
俺はソファーに座ってヤスを見た。
「俺は大倉がええねん。ずっと一緒にいて気づかんかったけど……大倉が……一番なんや。」
「いや……俺は……」
「ヨコちょはあかん。」
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「ヤス??」
「あの人はあかん。大倉をダメにする。」
何を知ってそういうんだ……
横山くんの苦しみを知っている?
「なんで……そんな言い方すん?」
「大倉は騙されてん。」
「なんでそんな言い方すん!!」
声を荒げてつい言うとヤスはわなわな震えて答えた。
「ヨコちょ……いま……亮とおる。」
「は??」
「亮と一緒に住んでる。」
「は???」
何を言ってるんだ?
横山くんが??
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頭が混乱なんてもんじゃなかった。
「まじで?」
俺の言葉にヤスは妙にうなずいていた。
「ヨコちょは優しい人がいたらそうなんやって。」
ヤスの言葉を全部信じる気にはならなかった。
コンサート最終日に横山くんは俺にそう確かに言った。
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『とりあえず自分一人で解決できるように努力すんから。』
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2020年3月21日 20時