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逃げようとしても今の体は全く言うことを聞かなくて下着まで一気におろされた。
「いっ……やだっ……やめ……やだっ……」
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何かがオレの中に入ってくる。
鈍い音が下半身奥底に響いてギリギリと嫌な音が頭の中に響いていく。
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声を出したらもっと何をされるかわからない。
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唇を噛みして苦い血の味
「誰といた！！」
すんません……
許してください。
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言えない
大倉に迷惑かけるくらいならオレがされればいいだけなんやし。
押さえつけられた腕が何度もフレームに当たる。
「言え!ヨコ！！」
「すんません……ほんま……すんま……あぁっ！」
喉に手が回る。
オレ……また……怒らせた……
泣いても許してくれるわけなんかない。
床の上でオレが果てたのはそう時間はかからなかった。
あの人が出て行ったのはいつだったんだろう？
自分の体が気持ち悪くて吐き気が生まれた。
また……オレ……されたんか。
情けない姿
さっきまであの人につかまれていたのが刻まれて痣になっているし。
笑うしかなかった
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何もなかったように
みんなに迷惑がかかる。
体を起こすと体中が痛くて、吐き気も出て起き上がるのがこんなにしんどいなんて考えもしなかった。
あと１時間もすれば迎えがくる。
看護師さんに言えばシャワーくらいかしてくれるはず。
頭では分かっているけど何をするのもしんどかった。
床の汚れをふき取りごみ箱に捨てた。
準備できたのは迎えがくる１０分前。
シャワー浴びて痣が見えないようにしっかり着込んで
ベッドに寝そべる。
さっきのんだ薬が効くのはいつだろう？
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月21日 20時
