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スタジオに来て横山くんの姿を確認できた。
でも、傍に行くことはできなかった。
自分も楽器の確認を行いたかったし、また明後日から撮影があったから余計に時間はなかった。
「大倉、昼何にする？」
亮ちゃんの言葉にメニュー表見ながら悩んでいた。
「カレー奉行には申し訳ないがこのメニューにはカレーはない。」
「まじで！！」
ほんまや、カレーはない。
「じゃあ、焼肉でいい。」
不満顔で注文をして休憩室に入りとりあえず椅子に座った。
やっぱりギリギリな気持ちが大きくて焦った感じが出る。あかんな〜とは思うが、自分がきちんとリ
ズムとらんとハチャメチャになるから結構プレッシャーがあったり。
「あれ、ヨコは？」
すばるくんの声に俺は首を左右に振った。
「誰か一緒にいるん？」
その答えにまた再度首を横に振った。
「気が付いたら姿なかった。」
「ヤスかマルが一緒ならええけど。あんま一人にすると心配になるからな。」
笑いながら冷蔵庫からペットボトルを取り出すと、背後からヤスとマルちゃんの声が聞こえた。
「お前らヨコと一緒やなかったん？」
「え？俺とマルは今戻ってきたとこですよ。」
「じゃあヒナと？」
「信ちゃんは打ち合わせ参加ですって。」
「亮は昼飯注文ですけど？」
すばるくんと俺は顔を見合わせた。
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年3月21日 20時
