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もろくて壊れそう
しゃがみこみ声を殺して泣いている。
ヤスは時計を見て小声で言う。
「亮がでっかい声で探しに来たらヤバいから帰る。」
俺は軽く手を挙げて答えた。
それから数分。
もう一度見たが、あの人は動かない。
俺はいつ声をかけるべきか考えた。
深呼吸して
俺は勇気を振り絞って
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「あれ？横山くん？どうしたん？」
精一杯の今来ました感を出した。
体を一瞬強張らせてから、顔を隠したまま「大倉？」と口にした。
俺は素直に返事を返す。
「なんでここに来た？」
質問来た！
「電話しようと思ってん。」
「女に？」
「あ……まぁ。」
違いますって言えない自分が悲しいけど仕方ない。
「さすがだな。」
低い冷たい声だった。
「俺にはできん……」
あの人の言葉に俺はゆっくり下を向いた。
「出来ない……電話なんて……そんなことしたら殺される。」
へ？
殺される？
しばかれるじゃなくて？
言葉が返せなかった。
数秒おいてあの人は小声で笑った。
「冗談。」
いやいやいや、今の言い方は冗談なんかじゃないって。
「悪い、彼女に電話やったな。」
あの人はそう言い立ち上がった。
気持ち俺のほうが高い身長。
抱きしめたらきっと……
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張り倒されるな。
そう思った瞬間、
あの人は言った。
「女でこんなことなってんちゃうで？」
「え？」
「女やったら楽なのかな。」
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瀬奈(プロフ) - ゆうみ様 コメントありがとうございます。過去の作品ですが喜んでいただけて嬉しいです。のんびりですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2020年3月5日 22時) (
レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして！こういうお話が読みたかったので巡り合えて嬉しいです！更新楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年2月22日 11時
