33 ページ33
.
「せや、ヨコ。」
「ん？？」
信ちゃんの声にぼけっとした顔で答えた。
「ニ ノが連絡欲しいって。」
「……なんでヒナから伝言。」
「知らん。」
「直接電話すりゃいいのに。」
「繋がらんって騒いでおったで。電源切ってんとちゃう？」
スマホを取り出し画面を見つめた。
「画面真っ黒。」
楽屋メンバー一斉に「はぁ！！！！」そりゃ大声になる。
「な、何したん？？」
「なんも……」
「見せて！」
.
取り上げたマルちゃん。
「あかん、真っ黒。何しても電源はいらん。」
数秒の沈黙。
「いつから？」
マルちゃん冷静に対応。
「……おととい？ん？？」
覚えてない？
て、言うことは見れない状態？？
「機種変更やな。」
「まじで。」
「そや、真っ黒は不便でしょ。」
「あーまぁー。」
なんかごまかすようないい方している。
俺はとりあえず遠くから見ているだけにした。
いや、参加したらでしゃばってなんか墓穴を掘りそうな気がしたから。
それくらい反応しそうな自分がいたから。
.
.
「なーがーい。」
不満な顔で言う横山くん。
その両脇を捕まえる、俺とすばるくん。
「バックアップなかったらえらい大騒ぎ。」
鼻歌な感じで言われて横山くん凹んでいる。
「なにそれ、バックアップなんて……」
「してないですね、横山くん。」
俺の一言でまた凹んだ。
「３２０番さん」
.
放送がかかると横山くんは渋い顔してカウンターに向かった。
ここから何分かかるやら？
ソファーに座る俺とすばるくん。
不満な顔全開だからか周りには誰も座らない。
いいんだろうか？
まさかの自分と同じ機種。
まぁ、使えてる人が多くいたほうが便利だろう。そう、すばるくんの助言付きで。
マルちゃんも同じなら教えるのも楽だし。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瀬奈(プロフ) - ゆうみ様 コメントありがとうございます。過去の作品ですが喜んでいただけて嬉しいです。のんびりですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2020年3月5日 22時) (
レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして！こういうお話が読みたかったので巡り合えて嬉しいです！更新楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年2月22日 11時
