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『大倉?』
それは突然の電話だった。
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「よ……よ……横山くん！！」
声を張り上げて返事をしたら即「うるさい」と言われた。
ソファーで寝そべっていた体を起こしてカレンダーを見て時計をみた。
メンバー全員の仕事でもない。
俺は仕事だけど。
集合とかかかってない。
「ど、どないしたん？」
変に上ずった声で返事をしてしまう
『あんな……こないだありがとな。』
「何をいまさら。大丈夫でしたか？」
傍にあるカップを取り残っていたお茶を飲み少しでも喉を潤して……なにしてんだろう。
『軽くシバかれた。』
「まじですか。怪我は？」
カチ
カチ
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煙草？
最近増えたんじゃないです？
『軽くな。』
「軽くって、横山くん限度があるでしょ。」
『慣れた。』
「そんなん慣れないでください。」
俺が声を少し強めで言うと受話器の奥で何かが聞こえる。
「横山くん、いま家ですか？」
『ちゃうよ。』
「どこです？」
『駐車場。』
「は？どこの？？」
『海……留守番中。だから電話できるん』
「付き合いですか？」
軽く笑ってそんな感じ。とか言うけど無理矢理付き合いだよね。
『なんか珍しい店があるんやて。俺は留守番』
「その人の休みの日はそうやって連れて行かれるんですか？」
俺はそばにあったメモ帳に文字をガリガリ書いていく。
『半ば強制。』
「拒否権はないんですか?」
『仕事なら離れる』
「そうやなくて、自分でどこかに行きたいとかないんですか？」
『そんなん言ったら殴られる。』
「暴力反対とか言えないんですか。」
『倍返しされるは。』
「優しくはしてくれないんですか？」
俺の言葉
横山くんの何かをついたみたいで無言になった。
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「横山くん、聞こえてます？？」
『DVやな、殴られてばかりやと』
ライターの音。
また吸いだした？
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瀬奈(プロフ) - ゆうみ様 コメントありがとうございます。過去の作品ですが喜んでいただけて嬉しいです。のんびりですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2020年3月5日 22時) (
レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして！こういうお話が読みたかったので巡り合えて嬉しいです！更新楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年2月22日 11時
