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電話から聞こえた声は低くいつもとは違った。
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『大倉と一緒にいるんだ。』
返事すら返せなかった。
『もうすぐでその場所につく。』
それだけ言って電話が切れた。
一緒にいるところを見られている。
いや、そんなはずない。
今夜はスタジオに行くからって言っていた。
なのに……
大倉をタクシーに乗せ１分もしないうちに首元に感じる冷えた手。
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「なんで大倉と一緒に？」
背後から聞こえた声にオレは軽く目を伏せて答えた。
「食事しただけです。」
「へぇ……今夜は出るなっていったよな。」
「メンバーですし、会わないと怪しまれますし。」
「口答えか？」
「ちゃいます。そんなつもりはないです。」
「じゃあなんだ。」
「それは……」
変な答えをしたら大倉に飛び火する。
オレはどう答えたらいいか悩んだ。でも、すぐに答えなんか出るわけない。
ひゅっと喉が鳴り
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指がオレの首に食い込む。
苦しい……
「口答えしたよな？」
「ちゃい……ま……す」
「じゃあなんだ？」
「ほんまに……逆らう気持ちなんて……」
やっと指が離れた時、咳き込み地面にへたり込んだ。
顔を上げた時、
振り上げられた足が俺の腹部に入った。
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「す、すいません。ほんますいません。」
「口答えしたよな。」
「すいません。ほんますいません。」
「口答えをしたよな。」
「すいません、オレが間違っていました。許してください。」
「はぁ？」
「すんません……」
逆らえない……
逆らえばきっと……
もっと地獄が待っているから。
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瀬奈(プロフ) - ゆうみ様 コメントありがとうございます。過去の作品ですが喜んでいただけて嬉しいです。のんびりですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2020年3月5日 22時) (
レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして！こういうお話が読みたかったので巡り合えて嬉しいです！更新楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年2月22日 11時
