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「なんで……オレと行きたい？」
え？
低い声
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そして声のトーンは完全に壁登場。
振り向くと横山くんは無表情で俺を見ていた。
「普通じゃないです？電車で会ったんですもん。」
負けられん。
ここで負けたらまた１週間会えないんだから。
「変なの。」
「普通ですって。」
「オレと飯行きたいなんて変やって。」
「どうしてです？」
「それは……」
そう口にした横山くんは無言になる。
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まるで何かを恐れているかのような感じだった。
俺だってそれなりに女を相手にしているからわかる。
横 山くんの反応。
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支配下に置かれている。
その……彼氏に。
そうはっきりと感じたのは飲み屋の個室に入ってコートを脱いだ時だった。
セーターから見える痣とか傷とか。
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普通、階段から落ちたってそんな場所にはできることはない。
でも、それを突っ込んだら横 山くんは壁を作る。
もっとタイミングを見計らえば聞き出せるかもしれない。
そう思った時、煙草。
そう……禁煙しているはずの吸うことない煙草が置かれた。
時計をはずし深いため息。
「しんどいな。」
横山くんの一言は重たく両手で顔を覆った。
見えたのは時計に隠れていた傷。
そんな場所に……ドキドキした。
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俺の中で今まで見えなかったあの人
そう、横 山くんが見えた瞬間だった。
タバコを吸うのだって今まで何度も見ていた。
でも、なんか違う。
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瀬奈(プロフ) - ゆうみ様 コメントありがとうございます。過去の作品ですが喜んでいただけて嬉しいです。のんびりですがこれからもよろしくお願いいたします。 (2020年3月5日 22時) (
レス) id: d70537b0b4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうみ(プロフ) - 初めまして！こういうお話が読みたかったので巡り合えて嬉しいです！更新楽しみにしてますので頑張ってください！！ (2020年3月5日 15時) (レス) id: bea5fb83fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瀬奈 | 作成日時：2020年2月22日 11時
