43 ページ43
.
-----さっき視線があった時に慌ててアチラさん逸らしたんだよね。完全にこっちを見ているってことでしょ？
僕が少し頷いてから自分のスマホを取り出してから操作する。
「飲みに行くならこことかどうです？」
----僕が来た時にはいませんでした。
.
「こっちは？」
----俺が入った後に来たのか、もしかして前からいて近くの席に座ったのか。あの距離なら話は聞け
るから
「高くないです？僕ならここを勧めますよ。」
----会話の盗み聞きが上手い先輩なんです。誰がこの場所に行けって言ったんだろう
「マルの選んだの良い場所だな。」
----横山主任？
「ここは横山主任お勧めの場所なんですよ。」
----主任に会う話はしてないです。
「アイツ良い場所知っているんだな。」
----連絡先だけでなんで営業の人が？
.
その疑問は僕も感じた。
生田さんに話したら困る事でもある？
それとも、僕が誰と会うのを探っている？
.
煙草を取りだし銜えた時だった。
「吸うんだ。」
あの時と同じ反応をされた。
彼も相当驚いていた。
「吸いますよ。」
「あの時、吸ってなかったから。」
「そうみたいですね。」
なんて笑ってからライターで火をつけ深く吸い込み僕は吐き出してから生田さんを見てからスマホを操作する。
.
「横山主任結構飲むんですよ。」
----あの先輩は僕の指導をしていた人でもあるので……気になると言ったら気になりますね。なんでここにいるのか？
視線を感じながら表面はくだらない話をして、スマホの中で会話をする。
メンドクサイと言えばメンドクサイ
でもそうするしかないのは先輩がこちらに時折視線を向けているという事実があるから
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 130人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：瀬奈 | 作成日時：2019年12月3日 18時
