J.A.R 4 --PADDLE ページ48
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「お前、ウザイで。」
「えーーーーー、亮ちゃん羨ましいんだろ?見てや、これ!」
「分かったって、嬉しいのは。」
「ものすごくない?考え付かへんで?」
にんまり笑って言うと、亮ちゃんは「はいはい。」と言って呆れた顔して煙草を吸っている。
作業台の隅に置いてあるガラスでできたクマのキャンディケース。
俺の耳にある綺麗な緑のイヤリング。
「バカラってそんなに簡単に買えるもの?」
「買えるわけないやん。それも隆平の事だからキャッシュやで?」
「きゃ、キャッシュ?」
思いっきり驚いた顔で見てしまうと亮ちゃんはにんまり笑って俺を見てくる。
「あいつらしい。」
「でも、このレッサーパンダは妙に愛らしい。」
俺はにんまり笑ってそいつを抱きしめると亮ちゃんはげらげら笑って
「隆平そっくり。」
なんて言う。
「・・・確かに。」
「実はレッサーパンダちゃう?」
「人間です。」
大笑いしている亮ちゃん。
実はレッサーパンダ?
.
俺の前に置かれたそのケーキは正直・・・・
「はぁ?喧嘩売ってるん?」
俺の声に隆平は驚いた顔になる。
「え?嫌いだった?」
「ちゃう、このクオリティ・・・なに?なんでこんな細かいうさぎさんやくまさんを作れたん?」
「信五さんに教わって。」
目の前に置かれたケーキの飾りはマルチパン・・・通称マジパンで作られたうさぎさんやくまさんがたくさんあって、くまさんをお祝いしている。
「ちょ、営業妨害や。」
「えぇ、どうしてです?」
「隆平の愛が多いから。」
抱きしめてやっと言える言葉。
「ありがとう、ほんまに。」
「この家に来て初めての忠義のお誕生日だから、頑張ってしまいました。」
「頑張りすぎや。」
軽く触れた唇
あかんそれだけでほんまに泣きそうになる。
「僕は忠義とこうして入れて毎日がホンマに幸せなんやで?」
そう笑顔で言われ俺は素直に頷いた。
「来年も祝ってな。」
「もちろん。」
「再来年も、その次も・・・・ずっとずっと・・・俺を祝ってな。」
「約束する。」
隆平はそう笑って俺のピアスを触って言う。
「離れへんよ。」
俺は抱き着いて隆平に告げた。
「愛してる。」
*
Happy Birthday
tadayoshi.O
I hope your special day is filled with lots love and laughter.
2019.5.16
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あーちゃん(プロフ) - PADDLEの世界が好きです!! (2019年5月16日 14時) (レス) id: eb9a4761a3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆーきゃん(プロフ) - 久しぶりに、こちらのくらまるが読めて、嬉しいデス!!夫婦になって初めての誕生日に浮かれる隆ちゃんが、めっちゃ可愛らしい...(≧∀≦)ほっこりしました! (2019年5月16日 12時) (レス) id: 9b0edcc515 (このIDを非表示/違反報告)
瀬奈(プロフ) - ゆーきゃん様 コメントありがとうございます。みんなが幸せな作品に又新たに書いてしまいました。気になっていたところが解決したらいいのですが。ウサギはどこまで増えていくのでしょうね(笑)これからもお付き合いくださいね。 (2018年11月28日 22時) (レス) id: 5c022d8bcd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆーきゃん(プロフ) - PADDLEの亮ちゃんのキャラ、好きです!亮ちゃんが大倉くんに発破をかけなかったら、2人はどうなっていたのやら?亮ちゃんは、本気でマルちゃんを狙っていたのか?友達として、幸せを願ってのことなのか?気になってマス。とりあえず、みんなが幸せで嬉しいです! (2018年11月27日 12時) (レス) id: 9b0edcc515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬奈 | 作成日時:2018年8月3日 23時